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コダック、300万画素CCD搭載のプロ用デジタルカメラ『DCS 330』を発表

1999年10月04日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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コダック(株)は、300万画素CCDを搭載したプロ用デジタルカメラ『DCS 330』を発表した。(株)ニコンのAPS一眼レフカメラ『ニコンプロネア6i』をベースとしており、ニコンFマウントの交換レンズを使用できるほか、ストロボなど各種アクセサリーも利用可能。液晶カラーディスプレー上でのヒストグラム表示など、報道、医療などプロ用途を意識した仕様となっている。10月20日発売で、価格は64万9000円。

前モデル『DCS 315』と同様プロネアをベースとしているが、CCD画素数は2倍にアップ 前モデル『DCS 315』と同様プロネアをベースとしているが、CCD画素数は2倍にアップ



搭載CCDは、横18.1×縦13.5mmの300万画素原色正方CCD。同じくプロ向けの『DCS660』と同様、ポリシリコンの代わりに“酸化インジウム錫(Indium Tin Oxide)”を使用して短波長域(青)の感度を従来の2.5倍に改善したという“ITOセンサー”を採用した。感度はISOの125~400の間で設定可能。画像は2008×1504ピクセルで出力され、コダック独自のTIFF/EP形式で保存される。

ボディーはニコンプロネア6iをベースとしたため、APS用“IXニッコール”を含むニコンFマウントの交換レンズがそのまま使用できるが、実際のレンズの焦点距離は表記より1.9倍ほど望遠側となる。3D-8分割マルチパターン、中央部重点、スポットの各測光方式が選択可能。露出モードはプログラム、シャッター優先、絞り優先の各オートとマニュアル。さらにポートレート、風景、スポーツなど6種類のイメージプログラムオートも備えた。シャッタースピードは30~4000分の1秒とバルブ。連写は毎秒1コマ、最大8コマまで可能だ。

ボディ背面に1.8インチTFT液晶ディスプレーを内蔵。ディスプレー上で露出オーバーのハイライト部分を点滅表示したり、撮影データの露出状態をヒストグラムで確認することもできる。ポップアップ式のスピードライトを内蔵した上、ホットシューを利用してニコンの外部スピードライトの使用も可能になっている。

記録メディアは、PCカードTypeII、IIIに対応。オプションの520MB PCハードディスクカード(9万5000円)使用時に約150コマの撮影が可能だ。インターフェースはTypeIIのPCカードスロット2つのほか、IEEE1394端子を1ポート装備する。

電源は付属の専用ACアダプターと単3型電池6本を使用。アルカリ乾電池のほか、ニッカド、リチウム水素など充電池にも対応している。

サイズは幅137×奥行き76×高さ174mm。重さ1080g(ボディーのみ)。ACアダプター、IEEE1394ケーブル、ハンドストラップと、Windows用にTWAIN対応ドライバー、Macintosh用に『Adobe Photoshop』用Plug-inソフトが付属する。

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