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松下、“iモード”対応カーナビを発売へ

1999年09月29日 00時00分更新

文● 会田 肇

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松下通信工業(株)は、業界で初めて“iモード”や“ETC(有料道路自動料金収受システム)”に対応したDVDナビ『DV2520I』を発表した。ラインナップは8型ワイドTVをワンパッケージ化した『DV2520IX』と、ナビ単体の『DV2520I』の2種類。DVDビデオの再生機能やボイスコントロールシステムも搭載しており、先進のネットワーク機能とエンターテイメント機能を備えた最先端モデルとして注目される。これとは別に今春発売した『DV2020T/DV2000T』に7型ワイドインダシュTVを組み合わせた『DV2020TS/DV2000TS』も同時発表した。

8型ワイドTVをワンパッケージした『DV2520IX』
8型ワイドTVをワンパッケージした『DV2520IX』



“iモード”は送受信した情報量に応じて課金されるパケット通信を採用していることで知られるが、これに対応したことで通話時間を気にせずさまざまな情報が獲得できる。“iモード”で用意された約1400サイトのコンテンツはそのまま利用でき、カーナビの大画面で情報が表示可能なほか、提供される緯度経度情報を使ってカーナビの地図上にアイコンとして表示することもできる。Eメールの送受信機能も備え、Eメールを着信するとすぐにナビ画面上にそれを知らせる機能も備えた。ただし、現在発売されているiモード携帯電話ではこの機能は利用できず、来春にNTT移動通信網(株)から発売されるニューバージョンと組み合わせることでこれが実現する。

 ETCユニットを接続したときに現れるメニュー画面
ETCユニットを接続したときに現れるメニュー画面



“ETC”は高速道路など有料道路の料金収受を専用のICカードで行なうシステムで、車両は料金所で停車することなく自動的に料金が口座などから引き落とされるというもの。本機はカーナビで初めてこれに対応した接続端子を用意。ETCサービス開始に合わせて発売される松下製ETC車載器を接続することで、ナビ画面上にETC情報を表示したり、料金所のETC対応ゲートを案内したりもする。

松下が試作したETCの車載器
松下が試作したETCの車載器



DVDビデオの動画再生機能は前モデルから引き継がれたもので、ドルビーデジタル/dtsの5.1chデジタルサラウンドへのシステムアップに対応。とくに8型ワイドTVを付属した『DV2520IX』では、より大きな画面でDVDビデオの鮮明な映像が楽しめる。ボイスコントロールシステムは、エリアごとに区切って認識することで最高レベルの音声認識率と対応スピードを実現。タクシーに行き先を告げるような感覚で目的地が探し出せる。

カーナビ本来の機能としても業界最多の全国680都市の25/50mスケールの市街地図表示を可能にし、さらに住所検索は○丁目○番○号というレベルで絞り込みできる。目的地やスタート地点、経由地周辺では細街路までも探索できるため、ルート案内はまさにドア・トゥー・ドア感覚。リアルタイムの渋滞情報を提供するVICSには3メディアすべてのレシーバーを本体内に内蔵し、取り付けのしやすさも実現している。発売は11月1日。価格は『DV2520I』が26万円。『DV2520IX』が37万8000円。『DV2020TS/DV2000TS』は10月1日の発売で、それぞれ34万5000円/31万4000円となる。

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