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日本HP、SAN対応のエンタープライズ向けテープ・バックアップ・システムを発表

1999年09月24日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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日本ヒューレット・パッカード(株)は21日、*DLT8000規格を採用し、ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)に対応した、エンタープライズ向け大規模バックアップシステム『HP SureStore Tapeライブラリ』を発表、販売を開始した。価格は容量により異なるが、ドライブ1台、メディアスロット20タイプ構成の1.6TB(圧縮時)製品が320万円。出荷は10月1日からとなっている。

*DLT:デジタル・リニア・テープ。米ディジタル・イクイップメント社(現コンパック コンピュータ)が開発したテープドライブ規格。ディジタル・イクイップメントはデータストレージ部門を米クアンタムペリフェラルズ社に売却したため、現在クアンタムペリフェラルが権利を持つ。



SureStore Tapeライブラリは、同社のデータバックアップ製品群“SureStoreシリーズ”の最上位機種となる。DLT8000ドライブの採用により、(データ圧縮時)毎秒12MBの速度でバックアップが行なえる。対応するバックアップソフトは、コンピュータ・アソシエイツ社の『ARCserverIT』、ベリタス・ソフトウェア社『BackupExec』、レガートシステムズ社『NetWorker』、および日本HPの『HP OpenView OmniBack』。これらのソフトを使用することで、時間を指定して自動バックアップが可能。

最大4.8T(テラ)B(圧縮時)までのライブラリー容量が可能。テープドライブはホットスワップ対応のモジュール構造となっており、ライブラリー操作やサーバーを停止することなく、障害ドライブが交換できる。また、LTO(リニア・テープ・オープン)規格やS-DLT(SuperDLT)規格へのアップグレードも可能。ウェブベースの管理・運用ソフト『WebView』を標準で搭載し、ウェブブラウザーを使ってコンフィギュレーションの管理や、ライブラリーの監視などが行なえる。

インターフェースはSCSIとファイバーチャネルに対応し、ファイバーチャネルを利用した場合はSANへの接続が可能となる。

なお同社は同時に、6月22日に仕様を発表していた、DATを使用するデータバックアップ装置『HP SureStore DAT40 DDS-4』の発売を開始した。同製品は最大毎秒6MBの速度でバックアップが可能で、テープあたりのデータ容量は最大40GBとなっている。価格は外付けタイプの『HP SureStore DAT40e DDS-4』が29万円、5インチベイ内蔵タイプの『HP SureStore DAT40i DDS-4』が27万円となっている。

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