日本電気(株)は、日本語と英語をリアルタイムで自動通訳する『日英双方向自動通訳ソフト』の開発に成功したと発表した。これは約5万語の語彙を収録し、マイクに向かって話すことで自動通訳を可能にするというもの。同社では、この技術によって将来携帯通訳器や通訳付き携帯電話が可能になるとしている。
同社では、多数の話者による音声データベースから声のモデルを作成し、誰の声でも認識する音声認識を実現したという。また、多数の一般文や会話文をサンプルに、単語の並びを法則化した言語モデル“語彙規則型文法”を作成し、言葉の省略が多い会話にも対応して翻訳できるようにしたという。
対応OSは、Windows 98/NT4.0。CPUにPentium II、192MBのメモリーを備えたノートパソコンで稼動する。
同社は今回の開発内容を、スイス・ジュネーブで10月に開催される国際電気通信連合(ITU)主催の展示会『テレコム99
インタラクティブ99』に出展する予定だ。