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【WORLD PC EXPO 99 レポート Vol.5】ショートインタビュー:“WORLD PC EXPO”主催者、日経BP社長の吉村久夫氏に聞く

1999年09月07日 00時00分更新

文● 編集部 三浦和也

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WORLD PC EXPOの開催は今年で5年目。歴史が浅い展示会であるにもかかわらず今年の出展社は700社を超え、重要な発表がこの展示会で行なわれるなど規模、質ともに充実してきている。今日のオープニングの挨拶のために幕張メッセに現われた主催者の日経BP社、吉村久夫代表取締役社長に成功の要因を聞いた。

テープカットの瞬間。吉村氏を中心に、千葉県や通産省もふくむ協力団体の代表者が集まってはさみを入れた
テープカットの瞬間。吉村氏を中心に、千葉県や通産省もふくむ協力団体の代表者が集まってはさみを入れた



--開会おめでとうございます。WORLD PC EXPOは毎年規模が大きくなっていますね。なぜ、WORLD PC EXPOが飛び抜けた存在になったのでしょう?

「おかげさまで、昨年の646社に対して今年は744社の出展をいただきました。このように出展各社の皆さまから支持を得ることができたのはやはり、時代背景が欠かせないでしょう。インターネットが家庭に入ってきた、ビジネスと生活がパソコンやインターネットで繋がってきたことがこれだけPCを盛り上げることになった原因だと思います。それがWORLD PC EXPOの支持につながっているのだと思います」

主催者の日経BP社、吉村久夫代表取締役社長主催者の日経BP社、吉村久夫代表取締役社長



--最初に開催した5年前はどのような状況でした?

「5年前にWORLD PC EXPOの開催を決めたときは、ちょうど各社からパソコンの新製品が登場して、君臨する特定の機種に競争を挑む形でパソコン市場が大きく変わろうするときでした。展示会のようなものが必要となるタイミングだと思ったのです」

--現在のような規模になることは予想できましたか?

「いいえ、成長はすると思っていましたがこれほどまでとは思いませんでした。当初はスタッフも初めてのことばかりで、手作りのショーとして始めたのですが、ターゲットはパワーユーザーやビジネスユーザーでした。しかし、インターネットの普及でマーケットが変化したのです。パソコンが家庭に入り、職場とインターネットで繋がりました。そして、今年からインターネットが生活の一部となってきたのです。それが“デジタル新世紀”だと思います」

--御社はどのようなスタンスでWORLD PC EXPOを主催していますか?

「中立公正な立場は絶対です。これが守られているからこそこれだけ多くの企業に協力していただけるのだと思います。そして、パソコンの発展とそれによって生活が豊かになるためにやってます。赤字になるのは困りますが、“ショーで稼ごう”なんて思っていません」

--インターネットの普及とともにどんどん大きくなってゆくと。

「いまや、この幕張メッセで行なわれる展示会でWORLD PC EXPOに匹敵するのはモーターショーだけになったと言われています。今後、インターネットがクルマのようにもっと生活の一部になればモーターショーのように家族で楽しめる展示会になってゆくでしょう」

ショー会場東西にわたる幕張メッセ東館、西館、中央館すべてをつかって700社以上のブースがならぶ。じっくり見てゆくと、とても1日では回りきれない。最終日11日は土曜となり、混雑が予想される
ショー会場東西にわたる幕張メッセ東館、西館、中央館すべてをつかって700社以上のブースがならぶ。じっくり見てゆくと、とても1日では回りきれない。最終日11日は土曜となり、混雑が予想される

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