日本電気(株)は、通信事業者向けの新ネットワークアーキテクチャー“Converged
Open Network Architecture(コンバージド・オープン・ネットワーク・アーキテクチャ)”を開発したと発表した。
同アーキテクチャーは、送りたい情報を転送する“マルチQoSパケット転送網”と、その情報に適した転送方法やルートを指示したり、ネットワーク全体を管理できる“QoS制御網”で構成される。
通信開始前に、情報の送り手と受け手との間にあらかじめ通信回線を設定するコネクション型(CO型)の仕組みを、IP網(コネクションレス型:CL型)に取り込んだことで、電子為替/証券取引や医療サービス、リアルタイムでの画像伝送など、リアルタイム通信や緊急通報用電話サービスがIP網で実現できるという。
同社は今後、同アーキテクチャーに基づいたシステム『Converged
Service Node(コンバージド・サービス・ノード)』を2000年末に製品化するほか、QoSサーバーなどの関連製品の開発も進めていくという。