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アスクル、企業や事業所を対象に新品ビジネス機器のオークションサービスを開始

1999年08月25日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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アスクル(株)は、インターネット上のウェブサイトで、企業や事業所を対象として、パソコンやファクスといったビジネス機器のオークションサービス『アスクル e-オークション』を10月に開始すると発表した。オークションシステムの構築には、日本アイ・ビー・エム(株)の包括的な技術支援を受けている。

左から、日本IBMの北城恪太郎社長とアスクル(株)の岩田彰一郎社長
左から、日本IBMの北城恪太郎社長とアスクル(株)の岩田彰一郎社長



e-オークションでは、新製品を購買対象の中心とすることで、中古品などを扱う従来型のオークションと異なり、価格決定の仕組みや購買プロセス自体を変えていくという。オークションの参加者にとっては、必要な機器に対して自分が希望する価格をつけて購入することが可能になる。また、購買対象となる製品を出すメーカーとしては、製品販売の新しいチャンネルというだけでなく、アスクルから提供されるオークションの値付けのログファイルなどによって、適切な価格設定のための情報や、顧客のニーズを把握することができるという。

なお、e-オークションでは参加者は登録するだけで無料で参加でき、製品を出品するメーカーはアスクルに手数料を支払う形となる。落札後は参加者はアスクルを通してメーカーに代金を支払う仕組み。製品自体はサービスも含めた完全なものが提供される。アスクルでは5年後のオークション関連の売上目標を1000億円と設定しており、参加企業数については1年間で約15万事業所とする計画。製品を出品するメーカーは現在交渉中であるとして、明らかにはされなかった。 

日本アイ・ビー・エムは、オークションシステムの総合的なポートナーで、e-オークションのシステム開発と運用・保守全般を請け負う。システム自体は同社の大和研究所と米IBMのワトソン・リサーチ・センターが、アスクル向けに共同で開発したもの。単なるオークションシステムにとどまらない受発注機能やCRM機能を含む電子商取引システムであるという。

オークションは入札情報を公開して値段を吊り上げていく“オープン・クライ”と呼ばれる方式を取る。ただし、競られる製品の数はひとつとは限らないため、最高値をつけたユーザーだけでなく、数がある限り高値をつけた順に購入できる仕組みという。

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