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マイクロソフト、最新技術を紹介するテクニカルカンファレンス“Microsoft Tech・Ed 99 Yokohama”を開催

1999年07月28日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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マイクロソフト(株)は、企業の開発者向けに同社の最新技術を説明するテクニカルカンファレンス、“Microsoft Tech・Ed 99 Yokohama”を開催した。

東氏によるオープニングスピーチ
東氏によるオープニングスピーチ



カンファレンスの冒頭、同社でソリューションデベロッパー事業部事業部長を務める東貴彦氏が、オープニングスピーチを行なった。

「われわれは今後4つのポイントにフォーカスして事業を推進していく。まず、今年度に出荷を予定している『Windows 2000』について、さまざまな普及活動を行なっていく。開発者のかたがたには、Windows 2000の動作確認や、対応するアプリケーションの開発を進めてもらいたい」

「続いて、従来より説明している『Windows DNA』ベースのソリューション構築を今後も推進していく。また、『Office 2000』と各種アプリケーションの連携も強化していきたい。最後に、われわれはインターネット標準技術としてXMLを採用し、XMLをベースとした“BizTalk”を推進していく」

Windows 2000のアーキテクチャおよびAPI

“Windows 2000のアーキテクチャおよびAPI”と題したセッションでは、米マイクロソフト社のソフトウェアデザインエンジニアであるKyle Marsh(カイル・マーシュ)氏が、Windows 2000のハードウェアサポートや各種カーネルなどについて説明を行なった。

「消費電力の管理機能は、特にノートパソコンでの省エネのために搭載した。しかし、低消費電力状態でもデータは保護しなければならない。Windows 2000は、電力状態を常に監視することが可能だ」

「ディスプレーは最大9つまでサポートする。バーチャルデスクトップ機能は、複数ディスプレーに同じ画面を表示する設定のほか、例えばフライトシミュレーターを楽しむ際に、ディスプレーごとに異なる視野の画面を表示するといったそれぞれが独立した設定が可能だ。解像度や色数もそれぞれ個別に設定できる」

「NTFSファイルシステムでは、ドライブ全体をマッピングできるようになる。また、ファイルをいつ、ドライブ内のどの場所に保存したかといった情報を確認できる。各種カーネルの品質も向上させた。大容量のメモリーをサポートする」

Windows Media Technology

“Windows Media Technology”(WMT)のセッションでは、同社テクニカルエバンジェリストの本島昌幸氏が、今後の製品スケジュールについての説明を行なった。

WMTの製品版(Windows対応)は、9月の第1週にリリースし、Macintosh版の再生ツールを年内に提供するという。また、Windows CEの次期バージョンであるCE 3.0には、WMTが標準搭載される予定とのことだ。さらに、コンテンツ製作環境である『Windows Media Tools』のひとつとして、Macintosh版の作成ツール『Media Cleaner EZ for Macintosh』を開発しており、英語版のβ版を8月の第1週に、日本語版を9月の第1週にそれぞれリリースするという。

Microsoft Tech・Ed 99 Yokohamaは、本日28日から30日まで3日間開催される。最終日の30日には、米マイクロソフト社副社長でWindows 2000の開発を担当するBrian Valentine(ブライアン・バレンタイン)氏による基調講演が行なわれる。

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