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アップルのコンシューマーノート“iBook”がアップルコンピュータのサイトでも公開

1999年07月22日 00時00分更新

文● 千葉英寿

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ついに9月より発売を開始!!

21日深夜、米国アップルコンピュータは、開催中の“Mac World Expo '99 NY”の基調講演において、同社interim CEO、スティーブ・ジョブス氏が、待ち望まれていたコンシューマー向けノートブックコンピューター『iBook』を発表した。詳細については同社のウェブサイトでも公開している。iBookの価格は1,599ドルで、9月より発売を開始する予定だ。

iBookは、300MHzのPowerPC G3プロセッサー、512Kバックサイド2次キャッシュを搭載し、12.1インチのTFT液晶ディスプレー、24倍速CD-ROMドライブ、32MBメモリー、3.2GB・IDEハードディスクを装備している。

オプションで高速ワイヤレスLANも可能

また、インターフェースにはUSBポート、10/100BASE-T Ethernetポート、56Kbpsモデムを備えている。オプションの“AirPortBay Station”と“AirPort Card”(iBookに装着)を用意すれば、高速ワイヤレスLANを組むことができる。

iBookのデザインは、タンジェリンとブルーベリーの2色が用意されており、まさにiMacの弟分、持ち運べるiMacといった趣(おもむき)だ。

スペックによれば、サイズが294×344×4.6(315~520)mmで、重量が3kgとモバイルマシンとしては、決して軽く小さなマシンとは言えないが、ハンドルが付いていることで携行性はそれほど悪くなさそうだ。

最後のコンシューマー/ノートブック分野を埋める 

iBookは、同社がセグメントしたプロフェッショナル/デスクトップ=PowerMacintosh G3、プロフェッショナル/ノートブック=PowerBook G3、コンシューマー/デスクトップ=iMac、そして最後に残されていたコンシューマー/ノートブックを埋める製品であり、これでスティーブ・ジョブス氏の同社への復帰以来、すべてのセグメントに対する製品ラインナップが揃ったことになる。

米国においては特にコンシューマーのみならず教育市場に対する製品としての位置づけもあり、教育市場において絶大な人気を博し『eMate』を彷彿とさせるラインも合わせ持っているようだ。いずれにせよ、これまでのノートブックコンピューターにはあり得なかったポップな表情を持ったコンピューターと言えるだろう。

主なiBookハードウェアの仕様は以下のとおり



マイクロプロセッサー


PowerPC G3(300MHz)
2次キャッシュメモリー

512Kバックサイド2次キャッシュ


システムバスクロック


66MHz


内蔵ハードディスクドライブ


3.2GB IDEタイプ


内蔵CD-ROMドライブ


最大24倍速


SDRAM DIMM


標準32MB/最大160MB


ビデオメモリー


4MB・VRAM


グラフィックコントローラー


ATI RAGE Moblilty graphics controller


内蔵ディスプレー


12.1インチ TFT SVGA液晶ディスプレー


表示解像度


640×480ピクセル/800×600ピクセル(フルカラー)


インターフェース


内蔵56Kbpsモデムモデム(K56flex/V.90対応USBポート)




10/100BASE-T Ethernetポート




Air PortワイヤレスLAN(オプション)


サウンド


モノラルスピーカー内蔵




16bitステレオサウンド出力ミニジャック装備


バッテリー


リチウムイオンバッテリー(6時間稼働)


その他


フルサイズキーボード/アップルトラックパッド


サイズ/重量


W344×D4.6(315~520)×H294mm/3kg

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