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日立、パートナー企業と連携したSI事業“SCBANK”を発表--Windows DNAをサポートする商品の開発も視野

1999年07月15日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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(株)日立製作所は14日、同社のグループ企業や社外のパートナー企業と連携しながら、幅広いオープンソリューションサービスを提供する“SCBANK”を発表した。また“SCBANK”事業では、マイクロソフト(株)との連携によりWindowsDNA*に準拠した商品の開発も行なう。“SCBANK”の商品は、計100社にのぼるグループ企業およびパートナー企業**と連携し、SEも150人の体制をとる。同事業から8月23日からスタートする。

同社は、“SCBANK”事業の運営に向け、情報・通信グループ内に“システムインテグレーションセンタ”を設立。顧客企業は、“SCBANK”のパートナー企業が開発するソフトを含め、製品の開発から販売、保守の契約を一元的に行なうことが可能になる。

情報・通信グループ長兼同グループのCEOを務める小高俊彦氏
情報・通信グループ長兼同グループのCEOを務める小高俊彦氏



*WindowsDNA(Distributed interNet Applications Architecture):米マイクロソフト社の提唱する企業情報システムコンセプトで、“3階層型システムモデル”を採用する。同モデルは、ユーザーインターフェース機能を稼動するクライアント層、ビジネスロジック部分を稼動するアプリケーション層、データベースを稼動するデータ/ストレージ層で構成される。

**パートナー企業は、(株)アシスト、インフォミックス(株)、オブジェクト デザイン ジャパン(株)、(株)ジャストシステム、日本オラクル(株)、(株)ビーコンIT、マイクロソフト(株)、ロータス(株)などのソフトウェアベンダー

“SCBANK”が提供するサービス分野は以下のとおり。8月の開始時には8分野50商品のメニューを用意するという。

・Web、インターネット分野:消費者ECサイト構築セット、イントラネット構築セットなど
・ネットワークインフラ分野:リモートアクセスサーバ構築セット、セキュリティサーバ構築セットなど
・データウェアハウス分野:売上分析セット、購買分析セットなど
・グループウェア分野:総務部向けWebワークフローセット、基幹系RDBセットなど
・文書管理分野:文献新聞記事検索/通達検索システム、ISO9000/14000文書管理セットなど
・フロントオフィス分野:製造業向け営業支援システム、音声案内システムなど
・統合パッケージ分野:会計/人事/労務管理システム構築セット、『天成』による業務システム構築セット
・業務パッケージ分野:『TOP勘定奉行』/『NC人くん』などによる業務システム構築セット、生産管理システム構築セット

セット商品の価格の1例としては、“消費者サイト構築セット”の場合、2サーバーシステムで、サーバー、ソフト、環境構築サービス、教育込みで1500万円から。各セットとも、最低価格はほぼ500万円から1000万円ゾーンになっている。

本年度末までにパートナー企業を200社に拡大し、100商品のメニューを用意するという。平成11年度には約1600億円、平成14年度には2400億円売り上げを狙う。

“SCBANK”のページ。WWWが3つ重なるロゴは、ユーザー、パートナー企業、日立の“Triple Win”を意味するとか
“SCBANK”のページ。WWWが3つ重なるロゴは、ユーザー、パートナー企業、日立の“Triple Win”を意味するとか

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