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米著作権保護団体が、携帯型プレーヤーの仕様を策定

1999年07月14日 00時00分更新

文● 編集部 鹿毛正之

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デジタル音楽の著作権保護団体である米SDMIは13日(現地時間)、携帯型音楽プレーヤーに関する公式仕様を策定し、オンラインで頒布することを発表した。最終的な仕様は、今後数ヵ月に渡って詰められていく予定。

SDMI:Secure Digital Music Initiative
'98年12月に設立された、デジタル音楽分野に特化した著作権保護団体。110社以上にのぼるメンバー企業には、全米レコード協会(RIAA)やBMGやEMIといった大手レコード会社をはじめ、ソニーやAOLといったデジタル関連企業も数多く名を連ねており、日本の芸団協や電通も参加している。

この仕様は6月23日~25日に開催された総会で草案を採択され、その後検討を重ねたあと、7月7日~8日に米ロサンゼルスで開催された総会にて正式に採択された。

この仕様に従って製造される携帯型プレーヤーには、手持ちの音楽CDやインターネットから、ユーザーが音楽データをインポートすることができる。

SDMIでは本仕様の普及に2つの段階を想定している。第1段階では、MP3をはじめとする現行の音楽データフォーマットすべてに対応し、この第1段階はすでに開始されているという。第2段階が始まるのは、海賊版のデータを排除する機能を備えたフォーマット・技術が採択された時点からになるとしている。第2段階においては、SDMIが採択した新フォーマットに従って、現行の携帯型プレーヤーをアップグレードできることが求められている。

本仕様では、音楽データ再生ソフトやライブラリーなどのソフトウェアにおける仕様、および、それらのソフトウェアと携帯型プレーヤー間のインターフェースを提供するモジュールの仕様も策定されている。それらのモジュールには“LCMs(Licensed Compliant Modules)”という名称が付けられており、LCMsとソフトウェア/携帯プレーヤー間における認証、セキュリティーについての仕様も定められているという。

なおSDMIによると、同仕様に準拠する携帯型プレーヤーは、'99年末のクリスマスごろにも発売される見こみ。SDMIには米ダイアモンド・マルチメディアや米クリエイティブ・テクノロジーなど、実際に携帯型プレーヤーを製造・発売してるメーカーも参加している。

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