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シネックス、IDE HDDでRAIDを実現するインターフェースカードを発表

1999年07月12日 00時00分更新

文● 浅野純一

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(株)シネックスは、同社が代理店を務める、米Promise Technology社の新製品『FastTRAK66』を発表した。Promise社はこれまでUltraATA/66アダプターカードや、RAID対応のデュプリケーターなどを販売してきた会社。FastTRAK66の価格はオープンプライスで、店頭予想価格は1万9000円程度。7月中旬に出荷予定。

製品の説明を行うシネックスの関戸社長とPromiseのターク氏。東京ビッグサイトで開催中の“データストレージEXPO”会場で発表された
製品の説明を行うシネックスの関戸社長とPromiseのターク氏。東京ビッグサイトで開催中の“データストレージEXPO”会場で発表された



FastTRAK66は、最大データ転送速度66MBを実現するUltra ATA/66規格のハードディスクを使って、より高いパフォーマンスとRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)に準じた信頼性を実現するインターフェースカード。FastTRAK66では、従来のIDEケーブルに40本のアース線を追加した80線/80ピンのケーブルを使用。データの高速転送を実現すると同時に、信頼性も確保している。これにより従来のUltraATA/66を上回るデータ転送が可能になっているという。

また、RAIDシステムは、SCSIインターフェース+HDDという組み合わせでサポートされることがほとんどだったが、FastTRAK66ではIDEインターフェースで実現している。サポートするRAIDレベルは0(ストライピング)と1(ミラーリング)、0+1(ストライピング+ミラーリング)の3種類。FastTRAK66に接続できるHDDは最大4台となっており、複数のIDE HDDを接続することで、低価格で信頼性を高めることができる。

FastTRAK66は従来のUltraATA/33カードやSCSI2カードを上回るパフォーマンスを発揮する。SCSIとの比較デモが行なわれた
FastTRAK66は従来のUltraATA/33カードやSCSI2カードを上回るパフォーマンスを発揮する。SCSIとの比較デモが行なわれた



2台のHDDを接続してRAID化するデモ。中央のアダプタがFastTRAK66カード
2台のHDDを接続してRAID化するデモ。中央のアダプタがFastTRAK66カード



もちろん従来のIDEインターフェースとの互換性も確保されており、通常の40線ケーブルを使う場合はUltraATA/33レベルのパフォーマンスになる。サポートするOSはWindows 95/98/NT、Linuxなど。今後大手パソコンメーカー数社の採用が決まっているという。

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