オムロン(株)は、同社のかな漢字変換システム『Wnn』をオープンソース化し、『FreeWnn』として公開した。WnnはUNIX用の日本語入力システムとして、同社と京都大学が'85年に開発を始めたもので、現在までに『Wnn4.2』までがフリーで公開されている。Solaris、Linux、FreeBSDに対応する。
従来のWnn4.2では、独自の許諾条件が規定されていたが、今回発表したFreeWnnでは、オープンソースに伴なう許諾条件をGNU
Public License(GPL)に準じたものとする。これにより、ユーザーはFreeWnnを自由に改変、頒布、複製できることになった。
同社は製品版(有料)としての『Wnn6』を開発し、販売しているが、Wnn4.2をFreeWnnとしてオープンソース化することで、Wnnに関するフリーの開発活動の活性化を狙う。同社では今後、FreeWnnの開発が有志の手によって継続されることを期待している。