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【CT World Expo Vol.1】“コミュニケーションからリレーションシップへ”を合い言葉に“Computer Telephony Expo/Tokyo '99”が開催

1999年07月02日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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6月30日から7月2日までの3日間、千葉・幕張メッセにおいて、“Computer World Expo/Tokyo '99”が開催された。3回目となる今回のテーマは“コミュニケーションからリレーションシップへ”。出展社は国内から78社、海外からは9社。人出は、隣で開催されているWINDOWS WORLD Expo/Tokyoには及ばないものの、CTIの導入によって、顧客サービスの向上とサービスコストの低減を果たそうとする企業のIT担当者で賑わっていた。会場を回って目に付いた製品などを中心に各社のブースを紹介する。

ノーテルネットワークス(株)は、音声とデータを統合するVoIP(Voice over IP)製品として、音声とファクスをイントラネットを通じて送信することができる『メリディアン インテグレーテッド IPテレフォニー ゲートウェイ』システムを展示していた。



・ノーテルネットワークス
 http://www.notelnetworks.com/languages/
 japanese/index.html

沖電気工業(株)のブースでは、6月25日に発表し、11月から提供予定という、GPS(衛星位置情報システム)とCTIを組み合わせた位置情報サービスシステム『GPCTI』をデモンストレーション。GPSユニットは手のひらにすっぽりと納まるほどの小型サイズで、デジタル携帯電話にケーブルで接続して、公衆回線経由で同社のCTIソフト『CTstage』で構成されたサーバーに接続する。GPSユニットが人工衛星から位置を取得するまでの時間はおよそ1分。位置誤差は30メートル程度という。



・沖電気工業
 http://www.oki.co.jp/

(株)NTTデータでは、1枚で4回線までのアナログ電話回線を収容し、ソフトウェアと組み合わせて、合成音声とファクスによる応答システムが構築可能な『マルチメディアカード(PCI版)』を展示。さまざまな文章を読み上げるデモンストレーションを行なっていた。このマルチメディアカードでは、4回線同時処理が可能という。また、電話をかけて、知りたい情報を声で読み上げることで、その内容を音声認識によって判断し、適切な情報を案内するという音声認識テレホンガイドシステム『VOISTAGE』なども展示されていた。文章を解析して判別するのではなく、短文や単語から認識するのだが、かなりうるさい展示会場でも正確に単語を拾っていた。



・NTTデータ
 http://www.nttdata.co.jp/

日通工(株)のブースでは、今年の夏から秋にかけて発売を予定しているという、『モバイルメール端末(仮称)』を展示。DDIポケットグループがサービスを提供している『PメールDX』に対応して、電子メールや手書きメモなどの送受信ができるという製品。すでに(株)東芝の『テガッキー』やカシオ計算機(株)の『メーテル』などが発売されているが、このモバイルメール端末では、Pメール端末としてだけではなく、イヤホンマイクを接続することでPHSとして通常の通話ができる。サイズは幅90×奥行き55×高さ15mm、重さは約80g。液晶は200×160ドット(全角16文字×10行)、バックライトはないが液晶自体はかなり見やすいと感じた。価格は未定ながら、「通常のPHSに比べ、あまり高価にはしたくない」とのこと。



・日通工
 http://www.nitsuko.co.jp/

(株)マクニカでは、VoIPに対応可能な、IPパケット対応PBX『WebSwitch2000』を展示。このWebSwitch2000はもともと米TouchWave社の製品だが、スウェーデンのエリクソン社がこの4月にTouchWaveを買収し、エリクソンの製品となったというもの。今秋発売を予定している。価格は仮ながら、外線8回線、内線16回線、VoIP8チャンネルという構成で165万4000円。



・マクニカ
 http://www.macnica.co.jp/

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