コンパックコンピュータ(株)は29日、“Compaq NonStop eBusiness”の国内事業戦略を発表した。この事業戦略の柱は、“Compaq
NonStop eBusiness”推進組織の発足、“Compaq NonStop eBusiness
コンピテンシセンター”の開設、パートナー企業との協業体制の推進の3つ。
“Compaq NonStop eBusiness”は、米Compaq Computer社がインターネットビジネスユーザーに対して24時間365日のサービスを提供することを主な目的とする世界戦略。この戦略を国内で実現させるために、今回の事業が開始される。
“Compaq NonStop eBusiness”推進組織の発足
同社は、“Compaq NonStop eBusiness”を推進するために、新たに3つの組織の設置を行なう。設置は7月1日の予定。設置される組織は以下の通り
・“Compaq NonStop eBusiness企画推進本部”:営業統括本部内に設置され、営業部門と連携して、システムの設計・構築/導入・運用などのサービスを提供する。体制は50名。
・“Compaq NonStop eBusinessソリューションセンター”:システム統括本部内に設置され、コンサルティングなど総合的なシステムインテグレーションの推進を行なう。体制は50名。
・“Compaq NonStop eBusinessイニシアチブオフィス”:カスタマーサービス統括本部内に設置され、サービスビジネスの企画や、アウトソーシング業務などを行なう。体制は10名。
“Compaq NonStop eBusiness コンピテンシセンター”の開設
“Compaq NonStop eBusiness コンピテンシセンター”は、7月1日に天王洲の本社22階に開設予定。コア・コンピテンスを持った40名のエンジニアが、テクニカル・サポートやコンサルティングを行なう。具体的には、デモンストレーションやプレゼンテーション、同社の製品やパートナー製品の動作検証、移植サポート、ベンチマークテストなどを行なう。同センターには、“Compaq NonStop eBusiness”を実現するためのハードウェアやソフトウェア製品群が用意される。パートナー企業との協業体制の推進
同社は、サービスや製品、テクノロジーをパートナーと共に提供していくことを戦略上の柱とし、“Compaq NonStop eBusiness”実現に向けて、パートナーとの協業を推進させるという。今後は、パートナー企業と共に新しいシステムやサービスを共同開発する“Compaq NonStop eBusiness パートナーズ コンソーシアム”(仮称)を発足させる予定という。ただ、マイクロソフト(株)や日本オラクル(株)など大手9社が賛同するコメントを出していたが、発表会には特にパートナー企業の姿はなかった。“Compaq NonStop eBusiness ソリューション”
同社は、これらの事業の開始に伴ない、“Compaq NonStop eBusiness ソリューション”を提供していくという。具体的に提供されるものは、ハードウェアプラットフォームとして、超並列サーバー『NonStop Himalaya』、64bit対応サーバー『AlphaServer』、PCサーバー『ProLiant』、ストレージシステム『StorageWorks』、ハードウェア暗号化装置『Atalla』。また、コンサルティングからシステムの開発、導入、運用管理までを行なうシステム・インテグレーション。システムの高可用性確保に焦点を当てた“ビジネス・クリティカル・サービス”などのサービスやサポート。パートナーと共に提供するアプリケーションなどを挙げている。代表取締役社長の高柳肇氏 |
代表取締役社長の高柳肇氏は、「ECなどネットワークを使ったビジネスは今後も拡大していくが、ネットワークをどう活用していくかが課題となっている。このビジネスで最も重要なキーワードは24時間365日止まらない“Non
Stop”である。我が社は、“Non Stop”を実現するCompaq NonStop eBusinessを21世紀に向けて本格的に開始する。この事業全体の売上は、会社の売上の30パーセントを目指したい」と述べた。