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マジックソフトウェア・ジャパン、dbMAGICのLinux版を発表――“実行環境のみ”を年内限定で無償提供

1999年06月29日 00時00分更新

文● 風穴 江/編集部 原武士

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イスラエルのMagic Software Enterprises社の日本法人であるマジックソフトウェア・ジャパン(株)は、『dbMAGIC Version 8.2 エンタープライズサーバ』のLinux版を発表した。

dbMAGICは、いわゆるRAD(Rapid Application Development)ツールに分類されるソフトウェア。特に、ユーザーの環境に合わせて細かいカスタマイズが要求される業務アプリケーション用の開発ツールとして、パソコン上で利用できる4GL(4th Generation Language:“第4世代言語”の意)ツールとしては、それなりの歴史と実績を持っている。日本では長らく、ペンタブレットメーカーとしても有名な(株)ワコムが代理店として、日本市場での『dbMAGIC』(これは日本固有の商品名。オリジナルは『MAGIC』)の販売を担当してきた。しかし今年2月、Magic社が80パーセント、ワコムが20パーセントをそれぞれ出資して、日本法人“マジックソフトウェア・ジャパン株式会社”を設立、販売体制の強化に乗り出したという経緯がある。

プラットフォームとしては、すでにWindows版、UNIX版、AS/400版(7月発売予定)がリリースされており、今回のLinux版は、それらに続く第4の環境ということになる。

ただし、同社としては、Linuxを“Webアプリケーションのための実行プラットフォーム”として位置付けており、今回発表されたdbMAGICのLinux版は実行環境(dbMAGICエンジン)のみが提供される。したがって、そこで実行する“dbMAGICアプリケーション”を開発するために、Windows版dbMAGICなどが必要となる(“dbMAGICアプリケーション”のレベルでは、プラットフォームに非依存でポータビリティがある)。

今回発表されたdbMAGICのLinux版(実行環境)は、1999年12月31日まで、同社のサイトで無償でダウンロードできる。対応ディストリビューションは日本語redhat 5.2。サポートは、同社が運営するNetNews“dbMAGICユーザーズフォーラム”で行なわれる。

dbMAGICの開発・実行環境
dbMAGICの開発・実行環境



ただし、同社によると、来年以降は有償化を予定しており、その場合は、きちんと体制を整えたうえでのサポートサービスを提供するとしている。

製品を説明する同社小川義水代表取締役社長
製品を説明する同社小川義水代表取締役社長



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