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モリダイラ楽器、Macintosh用のソフトウェアシンセサイザーを発表

1999年06月15日 00時00分更新

文● 編集部 原武士

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(株)モリダイラ楽器は、Macintoshに対応するソフトシンセサイザー『Koblo』(コブロ)シリーズ4製品。を発表した。同製品は、デンマークのKoblo社が開発したもので、ラインナップはソフトウェアシンセサイザー『Koblo Vibra6000』『同 Vibra9000』、ソフトウェアサンプラー『同 Stella9000』、ソフトウェアドラムシンセサイザー『同 Gamma9000』の4製品。製品は英語版で、日本語によるマニュアルが同梱される。

各ソフトとも、Macintosh用のサウンドドライバーであるVST IIに対応しており、同規格に対応するシーケンサーソフトなどのソフトウェアと連動させることが可能。また、それぞれを同時に、複数立ち上げて操作することが可能で、各ソフトを個別に1~16までのMIDIチャンネルに対応させることができる。対応環境は、Power MacintoshでOSがMacOS 7.6.1以降、CPUは120MHz以上、メモリーは24MB以上。6月末の発売を予定している。また、同ソフトのWindows版を来年の1月以降に発売する予定という。

各ソフトを同時に利用できる、また、ひとつのソフトを複数立ち上げて利用することも可能
各ソフトを同時に利用できる、また、ひとつのソフトを複数立ち上げて利用することも可能



ソフトウェアシンセサイザーVibra

Vibra6000/9000は、“オシレーター”(発振器)により発生した波形を、さまざまな効果を加える“フィルター”、音を重ねる“アルペジレーター”に通して、シンセサウンドを造るするもの。Vibra6000は、1個のオシレーターに、2個のエンベロープ(波形器)を搭載するシンプルなシンセサイザーで、Vibra9000は、2個のオシレーターに、3個のエンベロープ、8系統のモジュレーションを搭載するハイエンド向けのシンセサイザー。価格は9000が2万5000円、6000が1万5000円。

併せて、フリーウェアの『Vibra1000』も発表した。1000は、6000/9000から、機能を減らしたソフトウェアシンセサイザー。1個のオシレーターと4種類のフィルター、6種類のアルペジレーターを搭載しており、同社のウェブサイトからダウンロードできる。

Vibra9000
Vibra9000



ソフトウェアサンプラーStell

Stella9000は、既存の音声データにさまざまなエフェクトや繰り返しなどの効果を付加して再生するソフトウェアサンプラー。効果の種類はVibra9000と同じで、音のソースにオシレーターではなく、既存の音データを利用できるところが特徴となっている。最大8和音まで作成可能。価格は2万5000円。

Stella9000
Stella9000



ソフトウェアドラムシンセサイザー

Gamma9000は、サンプリングした音データをもとにStellaと同様にエフェクトを加え、リズムにあわせて再生できるドラムシンセサイザー。ステップエディターを搭載しており、ユーザーは自由にドラムパートを作成できる。価格は2万5000円。

Gamma9000
Gamma9000



同社の皆川洋一代表取締役社長は、同製品の発売について次のようにコメントしている。

皆川代表取締役社長
皆川代表取締役社長



「我々がシンセサイザーを取り扱い始めたのは31年前、そして、現在では技術はここまで進歩した。Koblo社のこの製品は、半年ほど前から各国で話題になっていたものだ。もっと早く国内で販売したかったが、準備に時間がかかり今日の発表に至ってしまった。ソフトウェアシンセサイザーの良い点は、作った音を簡単に読み出すことが可能だということ、ハードウェアのシンセサイザーでは、目的の音に合わせてつまみを調節しなければならないため、まったく同じ音の再現は難しかった。また、作った音をファイルに保存できるので電子メールを使ってデータのやり取りもできる」

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