米シーラス・ロジック社は、7日、低電力消費型システム・オン・チップ『EP7211』を発表した。これは、アメリカで開催中の“Microsoft
Windows CE Developers Conference”で発表されたもの。
同チップは、携帯情報端末市場をターゲットした製品。OSとして、米マイクロソフト社のWindows
CEと英シンビアン社製のEPOC 32をサポートしている。プロセッサーコアには、英アーム社のARM
720Tマイクロプロセッサーを採用しており、クロック周波数は74MHz。また、動作周波数18/36/49/74MHzを即時切り替えできるクロック回路を搭載している。必要に応じて動作周波数を選択することで、消費電力を節約できるという。最速で動作した場合の消費電力は、170mW(動作電圧は2.5V)。LCDコントローラーやDRAMコントローラー、IRインターフェースなどのコントローラーを内蔵している。
チップは208ピンLQFPパッケージと、256ピンPBGAパッケージで提供される。価格は年間10万個出荷時で、208ピンLQFPパッケージが14.95ドル(約1800円)、256ピンPBGAパッケージが17.95ドル(約2200円)。サンプル出荷は既に開始しており、第3四半期に量産出荷と開発用ボードの出荷を開始する予定。開発ボードの価格は1295ドル(約15万7000円)。