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【NetWorld+Interop 99 TokyoレポートVol.8】アライドテレシス、Teltrendのネットワーク部門を買収

1999年06月03日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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右から)アライドテレシス社大嶋章禎代表取締役会長、同社小谷淳代表取締役副会長、同社高木弘幸代表取締役社長、CentreCOM Systems社 Managing Director、ポール・イースト(Paul Easto)氏
右から)アライドテレシス社大嶋章禎代表取締役会長、同社小谷淳代表取締役副会長、同社高木弘幸代表取締役社長、CentreCOM Systems社 Managing Director、ポール・イースト(Paul Easto)氏



アライドテレシス(株)は3日、千葉のホテルで記者会見を開催し、アメリカとイギリスに拠点を持つ電話/情報通信機器メーカーである米Teltrend社のネットワーキング事業部門をアライドテレシスに譲渡するという基本的合意に達したと発表した。近日中に買収完了の予定。この買収により、従来の中心的製品であるLAN製品に加え、ダイヤルアップルーターなどのWAN製品を拡充する。

 CentreCOM Systems社 Managing Director、ポール・イースト(Paul Easto)氏
CentreCOM Systems社 Managing Director、ポール・イースト(Paul Easto)氏



買収に伴い、同社ではイギリスに100%出資の子会社CentreCOM Systems社を設立し、買収したTeltrendのネットワーキング部門の従業員はすべて同社に移す。今後CentreCOM Systemsはアライドテレシスの“CentreCOM”ブランドのルーターの開発や製品化、アライドテレシスの関連会社である米Allied Telesyn International社への製品の販売を行ない世界共通モデルを拡販の拡販を目指す。

CentreCOM Systemsが開発した企業のブランチ用ルーター新製品『AR720 10/100 Router』
CentreCOM Systemsが開発した企業のブランチ用ルーター新製品『AR720 10/100 Router』



アライドテレシスとTeltrendは、'97年からルーターのファームウェアの共同開発をするなど、技術者やマーケティング関係者の交流はあったとのことだ。今回の買収で、「特に企業向けリモートアクセス市場でのシェア獲得を目指し、音声との統合も視野に入れた製品の開発を充実する」「今後SOHO向けルーター市場で2001年にシェア21%('98年はゼロ)、企業のブランチルーター市場で2001年にシェア13%('98年は2%)、ミッドレンジクラスのルーター市場で2001年にシェア6%('98年はゼロ)」(同社谷輪重之マーケティング本部長常務取締役)を目標とするという。「WAN事業へ本格的に参入し、LANからWANまでのトータルサプライヤーとしての地位を確立する」(アライドテレシスの高木弘幸代表取締役社長)ことを目指すとしている。また、製品の日本への投入に関しては世界共通の製品をただ販売するのではなく「日本市場に向け、きめこまかく対応した製品とマーケティングを展開」「LAN、WAN、サービスのトータル・ネットワーク・ソリューションを提供する」(谷輪重之氏)という戦略の下で、シスコシステムズやヤマハといった競合他社に対していくと述べた。

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