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【NetWorld+Interop 99 Tokyo レポート Vol.7】無線LANやGigabitルーターなど満載

1999年06月03日 00時00分更新

文● 編集部 清水久美子

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千葉・幕張メッセで開催中の“NetWorld+Interop 99 Tokyo”。ここでは、ワイヤレスルーター、Gigabitルーターなどの製品を中心にお伝えする。

インターネット・プロ

インターネット・プロ(株)は、米Wiress社が開発した無線ワイヤレスルーター『WaveNet IP2400』を参考出展。

屋外利用できる『WaveNet IP2400』
屋外利用できる『WaveNet IP2400』



インターフェースは10BASE-T(RJ-45)を採用。IPv4を使用したTCP/IPプロトコルをサポートしている。また、1ヵ所のセンターサイトから数百ものリモートサイトを管理することも可能。周波数は2.4GHzで、データレートは1台の親機が1Mbpsとなっている。1センターサイトで10Mbpsまで拡張できる。このほか、同製品はマイナス40度~60度までの環境下で使用できるという。

同製品自体は10Mbpsデータ通信が可能。実際開発元のアメリカでは、このシステムを利用して何千km範囲といった無線LAN環境を構築しているという。製品の出荷は10月の予定。

ノーテルネットワークス

ノーテルネットワークス(株)は、5月10日に米国で発表した『Passport 5430』を展示。5月にラスベガスで開催されたNetWorld+Interop 99に続き、一般にお披露目されたのは世界でも2回目。

『Passport 5430』
『Passport 5430』



同製品は、広域ネットワーク向けネットワーク統合機器『Passport』シリーズの1つで、専用線、ATMメガリンクサービス、公衆フレームリレー、ISDNなど幅広いWAN回線を利用できる製品。『5430』は特に、音声とデータの統合を目的とした製品で、IPを使ってネットワークを構築したいユーザーをターゲットとしている。同社が展開しているコンセプト“Unified Networks”に基づいており、企業が扱う音声、データ、ビデオを共通のネットワーク基盤で統合できるという。『5430』は、信頼性が特に求められる金融機関を中心に販売していくという。

米国での出荷は今年の秋で、日本での販売も予定している。一般的な支店構成(LAN×2、WAN×2、予備電源)の価格は1万ドル(約121万円)以下になるという。

NEC

日本電気(株)は、キャリア向けGigabitルーター『IX 7000』を展示。これは、通信事業者がIPネットワークを実現するための大容量バックボーン向けGigabitルーターで、100Gbpsノンブロックハードウェアスイッチを搭載しているのが特徴。

『IX 7000』『IX 7000』



同社によれば、「100Gbpsを採用したGigabitルーターは、『Cisco12000』シリーズやなど、国内の市場に海外のベンダーが入り込んできている。こうした中、当社ではこれまで培ってきた国内での経験をもとに、『IX 7000』を開発した。開発を汎用ソフトやハードで行ない、LSIでなくPLDを採用することで、コスト削減を図った。他社製品の約5分の1程度の価格で販売できるはず」と説明した。

ATM8ポートを搭載している
ATM8ポートを搭載している



現在、通信会社では通信費の低価格化にしのぎを削っており、このためでルーターもできるだけ安いものを購入する風潮があるという。すでに何件か引き合いもきており、10月より通信事業者をターゲットに本格的に販売していくという。価格は1610万円。

アセンドコミュニケーションズジャパンのブースでは、Voice over IPも体験できた。実際使ってみたが、ガーガーと常に聞こえる雑音が気になった
アセンドコミュニケーションズジャパンのブースでは、Voice over IPも体験できた。実際使ってみたが、ガーガーと常に聞こえる雑音が気になった

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