千葉・幕張メッセで開催中の“NetWorld+Interop 99 Tokyo”。ここでは、ワイヤレスルーター、Gigabitルーターなどの製品を中心にお伝えする。
インターネット・プロ
インターネット・プロ(株)は、米Wiress社が開発した無線ワイヤレスルーター『WaveNet IP2400』を参考出展。屋外利用できる『WaveNet IP2400』 |
インターフェースは10BASE-T(RJ-45)を採用。IPv4を使用したTCP/IPプロトコルをサポートしている。また、1ヵ所のセンターサイトから数百ものリモートサイトを管理することも可能。周波数は2.4GHzで、データレートは1台の親機が1Mbpsとなっている。1センターサイトで10Mbpsまで拡張できる。このほか、同製品はマイナス40度~60度までの環境下で使用できるという。
同製品自体は10Mbpsデータ通信が可能。実際開発元のアメリカでは、このシステムを利用して何千km範囲といった無線LAN環境を構築しているという。製品の出荷は10月の予定。
ノーテルネットワークス
ノーテルネットワークス(株)は、5月10日に米国で発表した『Passport 5430』を展示。5月にラスベガスで開催されたNetWorld+Interop 99に続き、一般にお披露目されたのは世界でも2回目。『Passport 5430』 |
同製品は、広域ネットワーク向けネットワーク統合機器『Passport』シリーズの1つで、専用線、ATMメガリンクサービス、公衆フレームリレー、ISDNなど幅広いWAN回線を利用できる製品。『5430』は特に、音声とデータの統合を目的とした製品で、IPを使ってネットワークを構築したいユーザーをターゲットとしている。同社が展開しているコンセプト“Unified
Networks”に基づいており、企業が扱う音声、データ、ビデオを共通のネットワーク基盤で統合できるという。『5430』は、信頼性が特に求められる金融機関を中心に販売していくという。
米国での出荷は今年の秋で、日本での販売も予定している。一般的な支店構成(LAN×2、WAN×2、予備電源)の価格は1万ドル(約121万円)以下になるという。
NEC
日本電気(株)は、キャリア向けGigabitルーター『IX 7000』を展示。これは、通信事業者がIPネットワークを実現するための大容量バックボーン向けGigabitルーターで、100Gbpsノンブロックハードウェアスイッチを搭載しているのが特徴。『IX 7000』 |
同社によれば、「100Gbpsを採用したGigabitルーターは、『Cisco12000』シリーズやなど、国内の市場に海外のベンダーが入り込んできている。こうした中、当社ではこれまで培ってきた国内での経験をもとに、『IX
7000』を開発した。開発を汎用ソフトやハードで行ない、LSIでなくPLDを採用することで、コスト削減を図った。他社製品の約5分の1程度の価格で販売できるはず」と説明した。
ATM8ポートを搭載している |
現在、通信会社では通信費の低価格化にしのぎを削っており、このためでルーターもできるだけ安いものを購入する風潮があるという。すでに何件か引き合いもきており、10月より通信事業者をターゲットに本格的に販売していくという。価格は1610万円。
アセンドコミュニケーションズジャパンのブースでは、Voice over IPも体験できた。実際使ってみたが、ガーガーと常に聞こえる雑音が気になった |