このページの本文へ

【お知らせ】セガの入交社長、Dreamcast本体の値下げを発表、新価格1万9900円で発売

1999年06月01日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)セガ・エンタープライゼスは、同社の家庭用ゲーム機『Dreamcast』に関する'99年夏以降の戦略および新作タイトルを関係者に説明する“SEGA New Challenge Conference”を開催した。



会場では、入交昭一郎代表取締役社長が壇上に立ち、「Dreamcast本体価格を1万9900円にする」と発表、現行の2万9800円から大幅な値下げに踏み切った。6月24日から新価格1万9900円で販売される。さらに、6月24日から7月31日までの期間限定として、『バーチャファイター3th』、『ペンペントライアスロン』、『ソニックアドベンチャー』、『ゴジラ・ジェネレーションズ』、『ジュライ』を、1990円で販売する。



また、先日のE3でも発表されたが、Dreamcastを北米で9月9日、欧州で9月23日にそれぞれ発売するとしている。価格は北米が199ドル(約2万4000円)、欧州が199ポンド(約3万8600円)で、日本国内での新価格1万9900円に合わせた形となっている。

北米、欧州で販売されるDreamcastも本体に通信モデムを標準装備している。同社はこのDreamcastの欧米市場投入に伴い、日本、北米、欧州のユーザーすべてがインターネット経由で対戦可能なオンラインゲームシステム『Dreamcast HEAT(ドリームキャスト・ヒート)』を展開する。Dreamcast HEATは、通信による時間差をユーザーに感じさせずリアルタイム対戦を行なえるオンラインゲームシステムで、第1弾タイトルとして多人数参加型アクションRPG『Baldur's Gate』を予定しているという。

『Baldur's Gate』画面
『Baldur's Gate』画面



今回、Dreamcast用新タイトルとして、サッカーゲーム『バーチャストライカー2 DC(仮)』(発売日未定)、RPG『Project ARES(仮)』(発売日未定)、海洋アクションアドベンチャー『ECCO THE DOLPHIN(仮)』(発売日2000年)、ドライブゲーム『M-SR(仮)』(発売日2000年春)、バスケットボールゲーム『NBA 2000(仮)』(発売日未定)、フットボールゲーム『NFL 2000(仮)』(発売日未定)、ボクシングゲーム『READY 2 RUMBLE BOXING(仮)』(発売日未定)などが発表された。また、『シェンムー~莎木~ 一章 横須賀』の発売日が10月28日になったほか、『スーパーロボット大戦』シリーズのDreamcastでの制作が決定したという。

『Project ARES(仮)』画面
『Project ARES(仮)』画面



『ECCO THE DOLPHIN(仮)』画面
『ECCO THE DOLPHIN(仮)』画面



『M-SR(仮)』画面
『M-SR(仮)』画面



Dreamcast用インターネット接続ソフト『DreamPassport』もバージョンアップし、『DreamPassport 2(ドリームパスポート 2)』として7月中旬よりユーザーに無償配布される。電子メールに音声/画像データを添付して送信できるほか、アニメーション付きのホームページも閲覧可能になった。有害サイトを排除できる“ペアレンタルコントロール機能”も搭載している。

また、CDエクストラのDreamcast対応版『MIL CD』が各レコード会社からリリースされるという。音楽再生はもちろん、アーティストの映像再生、関連サイトへのインターネット接続などが可能。現在リリースが決定しているアーティストは、SNAPPERS(セーニャ・アンド・カンパニー、6月25日発売)、deeps(S.L.K.レコーズ、7月22日発売)、チェキッ娘(ポニー・キャニオン、8月4日発売)など。

入交氏は、「先日のE3でのDreamcastの反響は熱狂的なものであり、海外展開に自信を深めている。Dreamcastはゲームとネットワークの世界を融合するもの。今回、Dreamcast HEATを日本、北米、欧州すべてのエリアで採用する。また、国内のDreamcastも第2フェーズに突入、今夏大々的なキャンペーンを行なう。まず本体価格を1万9900円にし、名作ソフトを期間限定で1990円で提供する。シェンムーも10月28日の製品出荷に向けて、6月24日からビデオなどのプレゼントキャンペーン、特製グッズがもらえる予約キャンペーンを行なう。第一章の発売が10月28日に延期になったのに伴い、年末に予定していた第二章も延期となる。来年夏くらいだろう。サマーキャンペーン時には、湯川専務に続くニューキャラクターが登場するので、楽しみにしていただきたい」

ゲームソフトメーカーの代表らと挨拶を交わす入交氏
ゲームソフトメーカーの代表らと挨拶を交わす入交氏



「Dreamcastは5月で出荷台数100万台を突破、来年3月には200万台の出荷を予定している。PS2については、狙っているジャンルが異なると認識している。Dreamcastは北米で199ドルで発売するが、PS2は大きなチップを使っているため、本体価格が200ドル以下になるには相当時間がかかると思う。そのため違うカテゴリーの製品となるだろう。任天堂の次世代ゲーム機も、本体とソフトを出荷できるのはおそらく2年後、2001年になるだろう。その間、大衆に広がるゲームコンソールとしてはわれわれがいちばん有利だと思っている」

「インターネットベースのネットワークゲームの実現には、高度なシステム技術を必要とするが、それをいち早くセガが行なうという優位性は相当長く続いていくだろう。問題となる通信コストについては、日本国内の何社かと交渉中であり、従来より安いコストでインターネットアクセスを実現させたい」としている。

発表会見後、ステージ上の入交氏の元にゲームソフトメーカー各社の代表らが一同に集まった
発表会見後、ステージ上の入交氏の元にゲームソフトメーカー各社の代表らが一同に集まった

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン