米コンパックコンピュータ社は、1月26日(現地時間)、検索エンジンの“AltaVista”をスピンオフし、子会社化することを発表した。コンパックは、昨年米DEC社を買収した際に、DEC社の一部門であったAltaVistaも一緒に吸収していた。同社は、11日にオンライン販売を行なう米Shopping.comを2億2000万ドル(約250億円)で買収をしており、インターネット事業の拡大に積極的だ。昨今、他社の動きも活発で、19日には、米@Home
Network社が検索エンジンの運営をする米エキサイト社を67億ドル(約7600億円)で買収、去年の11月24日には米ネットスケープ・コミュニケーションズ社を42億1000万ドル(約5050億円)で買収している。
子会社化は、同社のインターネット事業戦略の一環であり、検索、電子商取引を含め、市場の展開が早いインターネットで競争力を持たせたいとしている。将来的には、AltaVistaの株式を公開することで、巨額に資金を手にいれることもできる。
また、この発表に併せて、米マイクロソフト社は新生AltaVista社に、無料電子メールクライアント“MSN
Hotmail&trade”をライセンスすると発表した。これと引き換えに、MSN.comはAltaVistaの検索機能を利用する。これまで、AltaVistaは無料電子メールクライアントとしてiNameを使用し、MSNは米Inktomi社の検索機能を使用していたが、今後Hotmail、Altavistaの検索に集約されるという。