(株)東洋情報システムは、米Net Perceptions社開発のEC向けWebマーケティングツール『リアルタイム
リコメンデーション エンジン(Real-time Recommendation Engine)』を日本市場に投入すると発表した。
リアルタイム リコメンデーション
エンジンは、インターネット上で顧客の好みや関心事を調査し、協調性検索(Collaborative
filtering)という技術を用いて、類似した嗜好を持つ顧客を選択してグループ化、そのグループデータから、同じような嗜好を持つ顧客向けにリコメンデーションを行なうもの。これにより、例えば前回ある製品を購入したユーザーがWebサイトに再度アクセスしてきた場合、その購入した製品についての感想を聞いたり、関連製品やサービスを薦めるといった、リアルタイムのでワン・トゥー・ワン・マーケティングが可能という。米国での価格は4万5000ドル(約540万円)から。
両社は、日本での同製品販売について、まず東洋情報システムが日本のEC市場でテスト的にマーケティングを行ない、その反応によって販売体制や投入時期、価格、Net
Perceptionsの日本法人設立適否等を確定するとしている。
また、東洋情報システムは、(株)デジタルガレージと共同で、インターネット上での音楽関連の総合情報サービス“Music
Web Nation”を15日にテストオープンすると発表した。正式オープンは'99年2月15日。
Music Web NationのWebサイトでは、音楽関連ニュースの提供、ライブなどの映像配信、CDのオンライン販売などを行なう。コンテンツ情報は米SonicNet社が提供、サイト運営をデジタルガレージが、オンライン決済部門を東洋情報システムがそれぞれ担当する。同サイトのアートディレクターとして、映像作家の中野裕之氏率いるマルチメディア映像グループや米国のCGアーティストJim
Suhre(ジム・ソリー)氏が参加している。
Music Web Nationサービス開始に伴い、これまでデジタルガレージが運営していた音楽コンテンツサイト“SonicNetJapan”をリニューアルオープンする。データベースと連携しコンテンツを自動更新するシステム“Dynamic
Page Server”を採用し、デイリーの音楽ニュース“News”、インターネットライブやアーティストのプロモーションビデオを配信する“Station”、アーティストのCD情報やリンク集を提供する“Guide”などのメニューが用意される。
また、10日から25日までの間、アーティストによるインターネットライブを放映する“Music
Web Nationオープン記念サイバーキャストイベント”を実施する。参加アーティストはWebサイト上で順次告知される。
デジタルガレージの林郁代表取締役社長は、「国内外の音楽関連ニュースや映像配信、CDタイトルの販売といった機能をすべて併せ持った音楽のメガサイトサービスを提供したい」としている。
右:デジタルガレージ林郁代表取締役社長、左:東洋情報システムサイバービジネス第1部中村圭一統括マネージャー |