米スリーコム社の子会社の米Palm Computing社は2日(現地時間)、小型携帯端末『Palm
VII』を発表した。これは無線によりインターネットへのアクセスが可能なもので、通信速度は最大19.2Kbps。
同製品では、
- 低価格のインターネット接続サービス
- 2本の単3電池で数週間駆動可能
- 通信時の反応速度がモデムを用いたパソコンと同等
の3点を目指している。1は、米国内で月額9.99ドル(約1200円)のワイヤレスインターネット接続サービス“Palm,Net”サービスを提供するという。また2では、現在の段階では無線通信を行なった場合に、単3アルカリ電池2本が数分で電池切れを起こしてしまい、今後の課題としている。
インターネット上の情報を検索した際に検索結果を圧縮して端末に転送する“Web Clipping”機能を搭載。電子メールソフト“iMessenger”が付属する。セキュリティはカナダCerticom社の楕円曲線暗号技術や、SSL(Secure Sockets Layer)などを採用。サイズは従来の『Palm III』と同程度で、ワイシャツのポケットに入るサイズになっている。通信用のアンテナは本体右側面に付き、上部の接合部を中心に回転させて立ち上げる。'99年の早期に実地試験を始め、'99年末の米国内での発売を予定している。価格は800ドル弱(約9万6000円)になるという。