ドイツで産業見本市を開催する、ドイツ産業見本市(株)(Deutche
Messe AG)のHubert H. Lange(フーベルト・ランゲ)副社長が来日し、'99年3月にドイツのハノーヴァーで開催される産業見本市“CeBIT'99”などの概要を発表した。
Hubert H. Lange副社長 |
Lange副社長は、「“CeBIT'99”は、展示スペースが38万平方メートル、出展者数が7500社以上、来場者数が67万人を見込んでいる。これは、アメリカのラスベガスで開催される“COMDEX
Fall”の3倍の規模で、“CeBIT”は、ヨーロッパのみならず、世界最大の産業見本市である。また、ここ数年、ヨーロッパの情報通信産業は、年率8パーセント前後の成長を続けており、'99年もこの勢いは持続するだろう」と述べ、各メーカー、バイヤーなどの“CeBIT'99”への期待が、一層高まっていることを強調した。
また、“CeBIT'99”の会場となるハノーヴァー・メッセは、2000年に開催される万国博覧会の会場となるため、現在9つのホールが改装中であることや、路面電車の駅と新幹線の駅が新設されることも明らかにされた。
さらに、同社が中心となって、中国の上海に見本市会場を建設する計画が進んでいることも発表された。8万平方メートルの敷地に、4つのホールを建設する計画で、最終決定は今年中に下される予定という。計画が予定通り進めば、2000年秋には完成するという。Lange副社長は、「現在、アジアの各国は経済危機に見舞われているが、我々は、長期の展望に基づいて、こうした計画を進めている。また、アジアの経済危機は近い将来克服されるだろう」と語り、この計画に大きな変更はないことを伺わせた。