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【Company Survey】ベンチャー企業はすべて社長で決まる―デジタルマジックラボとリベラコンス

1998年08月27日 00時00分更新

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●『ゼブラ』で快走するデジタルマジックラボ

 ホームページを見るだけでその企業のセンスが伺える。と同時にどの制作会社にまかせるかによって企業のイメージが違ってくる。ホームぺージのコンテンツ作りから始まった(株)デジタルマジックラボは、コンパックコンピュータ(株)をはじめ、(株)ファミリーマート、“SKY PerfecTV!”から雑誌『プレジデント』まで手がけるようになった。また、『ゼブラ』というプログラムを開発し、大手プロバイダーへのコンサルタント業に進出した。'95年、東京オフィス設立と同時に香港、ハワイにもオフィスを設立している。

 先日4期目を迎えて資本金を3000万円へと増資した。この10月には、シンガポールに現地法人を設立して、インターネットとCS(衛星放送)を連動させるネットワークの構築を図る。現在イスラエルの電子商取引の技術などを持つ企業との交渉も進めている。“企業は人なり”、すべては社長で決まると、企業のサポートをしてきてつくづく思う。1967年生まれの吉川社長は、注目したい若手社長の一人だ。

●通販代行で成長 リベラコンス

 企業のアウトソーシング化がさけばれる中、マルチメディアにいち早く乗り出したのは(株)リベラコンスである。'90年設立当初はカスタマーでの社内委託の開発が主だったが、この数年で日本アムウェイ、西武百貨店の通販の代行を引き受けた。受注から発送まで高速検索で処理し、データベースを後ろに備えて、隠しボタン一つで取り出すシステムを開発した。

 また、ファンクラブの事務局機能も代行したりする。担当者が一人いれば後はこの会社が引き受ける。通販といえば物流で、必ず倉庫の問題になるが、この会社では川口に倉庫を持ち、対応できるようにしている。またNTTドコモのモバイルコンピューティングのコンサルティングもしていることから、昨年10月、新宿の本社1階にモバイルカフェをオープンした。客の8割は利用している。社長は学生企業でデータベースに取り組んでいたという。今年後半、2億円からの売上を伸ばすには、やはり大手企業の受注の開拓をするのが早道だろう。

・デジタルマジックラボ
 http://www.digital-magic.co.jp/
・リベラコンス
 http://www.ibu.co.jp/

建入 ひとみ(たちいり ひとみ)氏プロフィール

民放のアナウンサーを経てフリーとしてマスコミで活躍。その後、渡仏。各国を回り、ODA、NGOの問題を調査研究。また、放送ジャーナリストとして欧州情報を日本へ送る。帰国後、「1/fゆらぎ」の快適理論の商品化を展開するなど活動。

この記事は、「Focussed Series」からもアクセスできます。多彩な筆者の寄稿を収録中です。

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