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東京・青山のTEPIAで、“ものづくり展”が開幕

1998年06月26日 00時00分更新

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 (財)機械産業記念事業財団主催の“ものづくり展~21世紀を支える日本のハイテク”が、東京・青山のTEPIA(機械産業記念館)で開幕した。展示は、前期(6月26日~11月23日)と後期('99年1月11日~5月7日)に分かれており、前期のテーマは“素材はこうして生まれる”、後期のテーマが“製品はこうして生まれる”。また、開催期間中には、子供や女性などにものづくりを体験させる“ものづくり工房”や、シンポジウム、セミナーなども開催される。

ソニーが球形ロボット“Qtaro(きゅうたろう)”を展示



 産業ロボットの技術、素材を応用して開発された球形のロボット。ドイツで一般公開されたことがあるが、日本では初公開という。リモコンでコントロールできる上、自走も可能。家庭内で、人間に情報と娯楽を提供する“インフォテイメント移動ロボット”というコンセプトの確立を目指している。

ファナックが、産業用ロボットによるピアノ演奏などを実演



 ファナックの産業用ロボット『LR Mate100i』を使用して、ピアノを演奏したり、絵を描いたりする実演を実施。演奏曲目は、ディズニーの『星に願いを』だった。

富士通が、自律分散型の搬送ロボットシステムを展示



 搬送用ロボットと、作業を行なうロボットの間で無線による会話を行ない自立的に搬送先を決定し、荷物の搬送を行なう。その際、人や他のロボットなどの障害物を自律動的に避ける機能を搭載しており、多数のロボットを中央で管理するシステムが不要になるという。

オリンパス光学工業が、マイクロマシンを搭載した針金を展示



 150ミクロンの形状記憶合金に、マイクロマシンが搭載されたフィルムをコーティングした針金が、自動的に動いている。マイクロマシンが、針金の曲がり具合を検知しつつ熱を発生して、形状記憶合金の動きをコントロールしている。

富士通が、リサイクルシステムを展示



 同社のパソコン『FMV』シリーズも、回収後は希少金属を回収し再利用。基板部分も、粉砕して再利用する。



 土中の微生物により、水と炭酸ガスに分解される“生分解性プラスチック”を利用した半導体の包装材料。

 このほか、自動的に饅頭を製造するロボットや、シリコンカッターなどが展示されている。会場の入り口を入ると、“ウェルカムコーナー”として、(株)タイトーのギターロボットと、からくり人形が展示されている。

 



 開催期間が長いため、展示物の入れ替えを順次行なっており、今後は、本田技研(株)の二足歩行ロボット、雇用促進事業団の相撲ロボットを、“ウェルカムコーナー”で展示する予定という。また、三菱電機(株)、(株)東芝、(株)日立製作所が製作したマイクロマシンの展示も予定されている。(報道局 佐藤和彦)

http://www.tepia.or.jp/

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