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“CR-GAGAプロジェクト”第1作が決定、伊藤和典氏、高田明美氏らが参加

1998年04月07日 00時00分更新

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 (株)ギャガ・コミュニケーションズと(株)クリーク・アンド・リバー社が、クリエイターの優れた企画を発掘、作品化する “CR-GAGAプロジェクト”の第1作目として、フル3DCGムービー『VISITOR(ビジター)』の制作発表が行なわれた。

 



 同作品は、(株)ギャガ・コミュニケーションズと、アメリカのコミックのキャラクターSPAWNなどのフィギュアで有名な(株)レッズの出資により制作される。エグゼクティブ・プロデューサーには、山地浩氏(GAGA)、蘆田明稔氏(レッズ)。脚本に、『甲殻機動隊』、『機動警察パトレイバー』、『ガメラ』シリーズを手がけた、伊藤和典氏、キャラクターデザインに、『機動警察パトレイバー』、『きまぐれオレンジロード』、『うる星やつら』などを手がけた高田明美氏が起用された。プロデューサーとして(株)コム・エヌ・ティの小山孝彦氏、監督はテレビ番組などを手がけている徳田淳氏が参加する。

 同プロジェクトは優れた企画の作品化だけでなく、これまで不透明だった、クリエイターへの成功報酬管理がオープンになっていることが特徴で、同作品においても、予算の2億円を100パーセント回収した段階で、クリエイターに25パーセントの成功報酬が支払われるという。

 完成は今秋の予定で、劇場公開は未定だが、テレビでのプレミアム放送、海外でのセールスなどが予定されている。また、出資している(株)レッズとの関わり方として、同作品はフル3DCGムービーで“フィギュアニメーション”(フィギュアとアニメーションの造語)としており、コレクション・トイとしてブームを起こしているフィギュアが、実際に動いたときの楽しさを表現しようとしている。

 

(C)1998 GAGA PRODUCTION(C)1998 GAGA PRODUCTION



 席上、脚本を担当する伊藤和典氏は「正直言ってフル3DCGムービーには懐疑的だが、この少ない予算でゲリラ的におもしろいものが作れるのは楽しみだ」と語り、内容についても「わけのわからない敵に立ち向かう非日常性と、戦争でミサイルを一発撃つのにも伝票や書類が必要な日常の中の過剰な日常がおもしろく描けていると思う」と解説していた。

 プロデューサーの小山氏が会場で語ったように、ゲームで3DCGに親しんでいる層と、優れたジャパニメーションを見て育った層、コレクション・トイとしてフィギュアに興味を持っている層、この潜在的な3つの層をねらった作品となることは間違いない。(報道局 庄田恵美)

http://www.gaga.co.jp/
http://www.cri.co.jp/top2/

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