●ヒューレット・パッカードの厚さ18mmのノートPC『Sojourn(ソジャーン)』
厚さ18mm、重さ1.45kg(ACアダプターを付けると約1.6kg)、通常動作時で約1時間半使用可能のノートPC。増設バッテリー(重さ0.9kg)を使用すれば約6時間の使用が可能。また、3.5インチFDD、24倍速CD-ROMドライブなどを搭載した“Multimedia
expansion Slice”(重さ1.25kg、厚さ22mm)を装着できる。CPUは、MMX
Pentium-233MHz、64MB EDO RAM、2.1GB HDD、12.1インチTFT液晶SVGAディスプレーを搭載。4月にヨーロッパでの発売を予定している。
●シーメンス・ニックスドルフの環境に優しいノートPC『SCENIC
Mobile 800』
ボディーがマグネシウムで作られている環境に優しいノートPC。キーボードは取り外し可能で、取り外した状態でも本体との連携がワイヤレスでできる。CPUはMMX
Pentiumを搭載する予定で、TFT液晶XGAディスプレーを使用し13.3インチと14.4インチの2種類のモデルがある。発売は、今夏を予定している。
●フィリップスのハンドヘルドPC『Velo 500』とパームPC『Nino
300』
ハンドヘルドPC『Velo 500』は、イギリス、オランダ、北欧で販売されている『Velo
1』(メモリーが12MB)の後継機で、75MHzのフィリップス製RISCプロセッサー、16MBのメモリー、640×240ピクセルのモノクロディスプレーを搭載した製品として英語圏、および、ドイツ、フランス、イタリアでの販売を開始した。
『Nino 300』は、縦135×横85×厚さ20mmのパームトップPC。75MHzのCPU、320×240ピクセルのタッチパネルを搭載。今夏にヨーロッパでの販売を開始する。
http://www.nino.philips.com/
●コンパックの『C-Series』
16日に概要を発表した製品で、日本語版とは若干仕様が異なっている。75MHzのRISCプロセッサー、640×240ドットの6.5インチモノクロ液晶ディスプレー、33.6Kbpsのモデムを装備。メモリーは最大32MBまで搭載可能。
●カシオの『CASSIOPEIA A-20G』と『CASSIOPEIA E-10』
いずれもすでに発売されている製品の『WindowsCE2.0ドイツ語版』対応製品。『CASSIOPEIA
E-10』のドイツでの発売は、第3四半期になるという。
●スリーコムの『PalmIII(パーム・スリー)』
『PalmIII』は、携帯端末のトップシェアを誇る『PalmPILOT』の後継機。OSにはPalmOS3.0を搭載、『PalmIII』同士ならば、ワイヤレスでデータ交換が可能という。4月に発売の予定。
●IBMが、スリーコムと共同開発したパームPC『WordPad』
IBMが、3COMと共同開発したパームPC。デザインはボタンの周囲が『PalmIII』と若干異なる程度。『ThinkPad』と接続するためのキットも発売されている。重さ130グラム。
●ノキアの携帯電話付きPDA『Nokia 9110』
『Nokia 9110』は、ハンドヘルドPCのフタの部分に電話が付いたPDA。フタを閉じると携帯電話、フタを開けるとハンドヘルドPCというPDA。CPUにはAMD製の486互換プロセッサーを、OSには専用のGEOS3.0を採用している。また、Windows95/NTとのデータのやり取りなどをスムーズに行なうためのソフト『PC
Suite for Nokia 9110 Communicator』も同時に発表した。これらの製品は、第3四半期に、12ヵ国向けに発売する予定。
現在のPDA市場は、スリーコムのPalmOSがトップシェアを誇っており、それをWindowsCEが追いかける形となっている。これ以外の独自OSの製品を開発しているメーカーでも、たとえばノキアがデスクトップパソコンの連携を強化するソフトを発表しており、また独自OSのPDA『Psion(サイオン)』を販売するPsionも、Windowsとの連携を高めるためのソフト『PsiWin2.1』を今回のCeBITで発表するなど、デスクトップPCとの連携強化を軸にしながら、PDAのシェア争いは、新しい局面を迎えつつあると言えるだろう。(報道局 佐藤和彦)