イスラエルのボーカルテック
コミュニケーションズ社は、インターネット電話関連製品の販売で、(株)富士通ビジネスシステムと提携した。ボーカルテック社は、同社の“VocalTec
Ensemble Architecture”(ボーカルテック・アンサンブルアーキテクチャー)にもとづくインターネット電話の専用サーバー、ゲートウェイ、クライアントなどの各製品やシステムを販売、'96年度の世界でのシェアは70パーセントを占める、という。
今回締結された非独占の販売契約により、富士通ビジネスシステムは、日本国内で活動する企業、および日本を拠点として海外展開を行なう企業への、ボーカルテック社の製品の販売とサポートを行なっていく。
ボーカルテック社の会長兼CEOのElon Ganor(エロン・ゲイナー)氏は、「インターネット電話は、低コストでマルチメディア通信が行なえるので、今後ますます普及する」とコメント。
富士通ビジネスシステムの大槻幹雄社長は今回提携した理由として、「ボーカルテック社の製品は、すでに世界標準となっており、電話対電話だけでなく、電話対PCや、PC対PCの通話を実現している。また、ボーカルテック側が、世界に拠点を持っており、世界での販売サポート体制を確立したいという思惑が重なったことによる」と説明。'98年度は10億円、2000年度には100億円の売上を目標としている。
また、日本の拠点として、日本ボーカルテック
コミュニケーションズ(株)を、2月末に設立したことも発表した。同社の代表取締役社長は、Yariv
Kafri(ヤリフ・カフリ)氏が就任する。(報道局 佐藤和彦)
http://www.vocaltec.com/