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ソニーマーケティング、動画(イメージ)検索ソフトやWWWロボットなどを発売

1998年02月26日 00時00分更新

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 ソニーマーケティング(株)は、米エクスカリバーテクノロジー(Excalibur Technologies)社の全文検索ソフト『Excalibur RetrievalWare Text』、動画(イメージ)検索ソフト『Excalibur Visual RetrievalWare』、WWW用検索ロボットソフト『Excalibur Internet Spider』の日本語版を発売する。

 『Excalibur RetrievalWare Text』と『Excalibur Visual RetrievalWare』はそれぞれ、検索エンジン本体、ライブラリー、コンポーネントなどで構成される開発キットとして提供され、C、C++、Javaなどで、利用状況に応じた検索エンジン環境を作成することができる。

●Excalibur RetrievalWare Text V6.54J



 全文検索ソフトの『Excalibur RetrievalWare Text V6.54J』は、単純な全文一致だけでなく、検索する文を単語ごとに分割し、各単語の意味と似た意味をもつ単語が含まれているドキュメントをも検索する“APRP(Adaptive Pattern Recognition Processing)”というモジュールを利用したあいまい検索が可能となっている。

 たとえば、“きれいな文章”という文で検索を行なった場合、“きれいな文章”、“きれい”、“文章”といった単語が含まれるドキュメントだけでなく、“きれい”に近い意味の“美しい”といった単語の含まれるドキュメントも抽出することができる。この検索には付属の日本語辞書が利用されており、自由に編集することが可能。

 また、ドキュメントの登録時にあらかじめインデックスファイルを作成しておくので、検索にかかる時間を短縮することができる。なお、2月27日より、ソニー(株)のホームページで『Excalibur RetrievalWare Text』を使った検索サービスが利用できる。ドキュメントの登録には、テキストファイル、HTML文書、PDFファイルなどが利用できるほか、RDBMS上のドキュメントもSQL文を介して登録が可能となっている。

 検索エンジン本体が置かれるサーバーの動作環境は、WindowsNT4.0またはSolarisをはじめとするUNIXに対応。検索操作を行なうクライアントの動作環境は、Windows95/NT4.0、UNIX、Javaとなっている。また、Webサーバーを介してブラウザーから検索を行なうこともできる。価格は、『エクスカリバー リトリーバルウェア テキスト V6.54J「ソフトウェア開発環境」5ユーザー版』で480万円。3月1日に発売される。

●Excalibur Visual RetrievalWare V3.0J

 



 動画(イメージ)検索ソフト『Excalibur Visual RetrievalWare V3.0J』は、静止画の検索を行なう“CST(Color, Shape, and Texture)”モジュールのほかに、動画解析を行なう“VAE(Video Analysis Engine )”モジュールを搭載している。

 “VAE”を利用して、動画の場面変化画像フレームを自動抽出し静止画に置き換えることで、ビデオ検索が可能となっている。また、フレーム抽出時に、各場面をMPEGファイルとして保存できるので、後で内容を確認することも可能となっている。

 静止画の検索では、単語の代わりに色や形といったジャンルで“APRP”を利用したあいまい検索が可能で、多くの画像の中から、似たような建物の画像を探すことができる。

 各画像は、インデックスファイルに登録されるので、検索にかかる時間を短縮することができる。なお、2月27日より、ソニー(株)のホームページで『Excalibur Visual RetrievalWare』を使った検索サービスが利用できる。利用可能なイメージは、TIFF、GIF、PNG、JPEG、MPEG1、MPEG2などとなっている。

 また“VAE”は、マイクロソフト社の動画再生ソフト『DirectShow』のフィルターやアドビシステムズ社のビデオ編集ソフト『Adobe Premiere』用のプラグインとして利用できるだけでなく、マイクロソフト社の『NetShow』やオラクル社の『Oracle Video Server』などのビデオストリームサーバーにも対応している。価格は、『エクスカリバー ビジュアル リトリーバルウェア V3.0J「ソフトウェア開発環境VAEモジュール」2ユーザー版』で510万円。3月下旬に発売される。

●Excalibur Internet Spider V6.54J

 WWW用検索ロボット『Excalibur Internet Spider V6.54J』は、インターネット上のWWWサーバーを自動的に検索し、内容の保存を行なうソフトで、既存のソフトウェアと比べて4倍の速度での情報収集が可能という。また、『Excalibur RetrievalWare』シリーズなどの検索ソフトと併用して、インターネットサーチエンジンを構築することができる。

 接続時にパスワードの必要なサイトからの情報収集やファイヤーウォールを介しての通信にも対応しており、『Excalibur RetrievalWare Text』や『Excalibur Visual RetrievalWare』との組み合わせで、あいまい検索やイメージ画像検索、動画検索に対応したサーチエンジンを構築することも可能。

 『Excalibur Internet Spider』には、『Excalibur RetrievalWare』シリーズのオプションモジュールタイプの『エクスカリバー リトリーバルウェア インターネット スパイダー モジュール V6.54J』と他の検索エンジンと組み合わせて利用できる汎用タイプの『エクスカリバー インターネット スパイダー V6.54J(汎用)』とがあり、価格はともに170万円。3月下旬に発売される。(報道局 中山実)

問い合わせ先:TEL.03-5448-5410(ソニーマーケティング)
http://www.sony.co.jp/SonyDrive-j.html
http://www.excalib.com/

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