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ニフティが、インターネット経由ユーザー向けの固定料金制を開始へ

1998年02月24日 00時00分更新

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 ニフティ(株)は、企業LANやインターネットプロバイダー経由でNIFTY SERVEを利用するユーザー向けに、固定料金制の“オープンコース”を4月1日から開始する、と発表した。

 “オープンコース”の対象となるのは、NIFTY SERVEのホームページNIFTY SERVE INTERWAY経由でのNIFTY SERVEの利用、およびtelnetや『NIFTY MANAGER』を使ってのNIFTY SERVEの利用で、いずれもNIFTY SERVE以外のプロバイダー経由の接続のみが対象。月額1200円の固定料金制で、情報検索のサービス料金などは、別途必要となる。

 同コースへの料金変更の受付は3月1日に開始する。また、同コースの会員がNIFTY SERVEのアクセスポイントを利用することも可能だが、その際には別途回線使用料が必要となる。

 ニフティでは、昨年12月に接続料金の大幅値下げを行なったものの、1月末時点の会員数は、256万人と11月末と比べ1万人強しか増加していない。これは、「昨年12月と今年1月の新規加入者は2万人以上あったが、法人会員を中心に1万人強の退会者が出たため」と同社では説明している。法人会員の比率も、昨年1月の時点では全体の25パーセントだったのが、今年1月時点では22パーセントに低下。今回、新たに“オープンコース”を開設するのも、企業LANなどでインターネットにアクセスできる人にもNIFTY SERVEのサービスを利用しやすくするためで、法人会員の減少を防ぐことも狙いのひとつと見られている。

 同社の業績に対する影響については、岡田智雄社長は、「ネットワークの運営コストが削減できるため、売上はマイナスになるが、利益面ではプラスに働く」と説明している。



 また、同社は昨年12月に開始したインターネット関連サービスの利用状況についても明らかにした。NIFTY SERVE INTERWAYの利用時間は、1月に全利用時間の3パーセントを突破。インターネットへのメール転送サービスは12月が2600万通、1月には3000万通の転送を実施。メンバーズホームページの開設はアカウント取得者が1月末で2万件、ホームページの開設数が1万件。ネームアドレスの変更受付は、20日までの対象者が42万人で、うち1万5000人が実施。

 同社では、NIFTY SERVEをパソコン通信ではなく、“インターネットコンテンツの充実したサービス”として強化していく方針で、3月からWeb上に“エキサイトサーチ”(http://www.excite.co.jp/)へのリンクボタンを設置すること、IE4.01がフレーム内で動作する『NIFTY MANAGER4.6』(Windows95版のみ)の無償配布を4月上旬に開始することも発表した。(報道局 佐藤和彦)

http://www.niftyserve.or.jp/release/

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