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ヤマハがプロ向けにデジタル楽器を試せるスタジオをオープン

1998年02月19日 00時00分更新

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 ヤマハ(株)は、プロミュージシャン、マスコミ関係者、パソコンメーカー向けに、先日発売されたシンセサイザー『EXシリーズ』や防音システムなど、同社の技術を体験する場として『ヤマハART(エー・アール・ティー)』を東京都・渋谷区にオープン、披露パーティーを行なった。

 デジタル、アナログのレコーディングスタジオ、音源を聴いたり、他のスタジオとインターネットで同時演奏ができるXG STUDIO、ドラムやギターの調整を行なうリペアルーム、くつろぐためのサロンなどからなる。各部屋ISDNがひかれ、同社の最先端機器が揃っているという。

 



 同社電子楽器事業本部主事、丸敏行氏にお話を伺った。

 「13年前にR&D、リサーチ・アンド・ディベロップメント活動のため、R&D東京、というのをココに作ったんですよ。今回それを大幅リニューアルしたのが『ヤマハART』なんです。21世紀にかけて、ノウハウとかミュージシャンとのコミュニケーションを通じた“知的財産”というのが必要だと考えてミュージシャンの方に気軽に来てもらえ、デジタルを含んだ楽器を実験できる場があれば、停滞気味の楽器業界の活性剤になるかと。年内にはうちが開発している“M-LAN”も実用になり、ココでももちろん使えるようになります。ひとつのケーブルで、オーディオ信号とMIDI信号を同時に流すことができるんですよ」

 カシオペアの向谷実氏も出席。「音楽家っていうのは、楽器メーカーとつかず離れずっていうところがあります。こういうインフォメーションセンターがあると、ヤマハが何をやろうとしているのかがわかり、協力したり、積極的に取り入れるべきかどうかがわかっていいですね」と、“ヤマハの社運をかけた(同氏弁)”このスペースの完成を歓迎しているようだった。(報道局 酒寄公子)

http://www.yamaha.co.jp/

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