このページの本文へ

日本DECが、マイクロソフトとの包括提携に関し記者会見

1998年02月16日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷


 日本ディジタルイクイップメント(株)とマイクロソフト(株)は、本日記者会見を行ない、1月29日に米DECが米マイクロソフト社と締結した包括的業務提携と同じ業務提携を結んだと発表した。

 1月29日に米DECが米マイクロソフト社と締結した業務提携は、両社が、“AEC(Alliance for Enterprise Computing)II”と呼ぶもので、'95年8月に提携した包括提携“AEC”を発展させたものと位置づけられている。

 “AEC II”のポイントは、マイクロソフトがDECを、世界で初めての“ワールドワイド・プライム・インテグレーター”として認定した点にあり、マイクロソフトの営業マンは、企業向けにNT関連製品を販売する際には、DECの製品を推薦することが義務づけられている。またDECは、NT関連サービスを強化するために、世界で現在1600人いる技術者を'99年までに3000人へ、日本DECでも、300人を600人に増員させる。

 “AEC II”の具体的な内容は、技術協力、付加価値ソフトウェアの開発、ジョイント・プログラム、サービス体制の拡充、Alphaプロセッサーで稼働するWindowsNTの拡充など5項目。

 特に、Alphaプロセッサーで稼働するWindowsNTの拡充に関しては、“FX!32”をWindowsNT5.0に統合する、64bit版のWindowsNT5.0においてインテルベースとAlphaベースで同一のプログラミングモデルとAPIを共同開発する、といった内容が盛り込まれている。

握手をする日本DECの渡邊邦昭社長(右)と、
握手をする日本DECの渡邊邦昭社長(右)と、


マイクロソフト(株)の長谷川正治常務

 記者会見の席上、マイクロソフト(株)の長谷川正治常務が、「今回のDECとの提携は、マイクロソフトにとっても非常に心強い物であると感じている。たとえば、ワールドワイドに展開している企業が、数十ヵ国に散らばった支社や現地法人を統合するシステムを構築しようとした場合、世界中のすべてのシステムが1種類のハード、ソフトを使用していることは、まずありえない。複数のハードやソフトが混在しているシステムを統合するサービスを提供できるベンダーは、DEC以外には存在しないと考えている」とのコメントを発表した。

 ただ、世界で初めてDECに対してのみマイクロソフトが与えた“ワールドワイド・プライム・インテグレーター”という立場が、DEC以外にも、たとえば、DECの買収を発表した米コンパックコンピュータ社や、他のコンピューターメーカーにも、今後与えられる可能性があるかどうか、という質問に対しては、両社ともに「現時点では、何も言えない」と回答しただけだった。(報道局 佐藤和彦)

http://www.dec-j.co.jp/

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン