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マイクロソフト、小規模オフィス向け統合ビジネスサーバーを発売

1998年02月12日 00時00分更新

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 マイクロソフト(株)は、統合サーバーアプリケーションプラットフォーム『Microsoft BackOffice』ファミリー製品の小規模オフィス向け統合ビジネスサーバー『Microsoft BackOffice Small Business Server Version 4.0』日本語版(以下:SBS 4.0)を3月13日に発売する。価格はオープンプライス。推定小売価格は、1サーバー5クライアント版が28万8000円、1サーバー25クライアント版が47万5000円。アップグレード版が17万8500円(アップグレード対象製品:Microsoft Windows NT Server、Novell NetWare、Novell IntranetWare、IBM OS/2 Warp Server、Sun Solaris)。また、5クライアント版に『Microsoft Office 97,Professional Edition, for Windows』日本語版を同梱したキャンペーンパッケージを1万本限定で発売する。推定小売価格は38万8000円。



 同製品は、サーバーOSの『Microsoft Windows NT Server 4.0』を基盤とし、Webサーバー『Microsoft Internet Information Server 3.0』、データベース管理システム『Microsoft SQL Server 6.5』、電子メール・グループウェア『Microsoft Exchange Server 5.0』、インターネット接続サーバー『Microsoft Proxy Server 1.0』、Webサイト構築ツール『Microsoft FrontPage 98』、情報管理ツール『Microsoft Outlook 97』など、すべて同社製品でだけで構成されている。また、クライアントのPCから直接FAXの送受信が行なえる“FAXサービス”、“モデム共有サービス”、“リモートアクセスサービス”などを搭載する。

 対象は従業員10~99人くらいの小規模オフィス。製品発表会場にて同社常務取締役の大浦博久氏は「中小規模事業所のPC導入率は高いものの、PCがひとりにつき1台というわけではなく、1台を共同で使用しているケースもあり、LANの導入率は低い」と説明し、全国で120万あるといわれる中小規模事業所をマーケットに「小規模オフィスで必要とされる機能を統合し、ワンパッケージで提供する」としている。

 サーバーインストールの際は、ユーザーは会社名やドメイン名などの入力と、日付・時間の設定、会社情報の入力パスワード設定をするだけでよく、それ以外はすべて自動で行なわれる。また、日常の管理業務は“Small Business Server管理コンソール”で行なう。OSとアプリケーションのインターフェースが統合された新設計の管理ツールで、必要な管理項目を単一のパネルに統一している。



 クライアントのセットアップは、“コンピュータセットアップウィザード”により、サーバー側でユーザー名とクライアントOS、クライアントアプリケーションを選択するだけで、自動的にセットアップディスクを作成する。クライアント側でそのディスクを起動すると、自動インストールを行なえる。

 会場内では実際にこれらのデモンストレーションを行ない、導入の容易さをアピール、「容易な導入・管理・運用で、専任の管理者を不要とする」と説明した。

 またSBS4.0は、機能の拡張としてSBS次期バージョンへのアップグレードと、規模と機能の拡張としてBackOffice server次期バージョンへのアップグレードとの2とおりのアップグレードが可能としている。

 なお、今回の発表に伴い、各メーカーからSBS4.0対応アプリケーションやプリインストールサーバーなどがリリースされている。(報道局 桑本美鈴)

http://www.microsoft.com/japan/

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