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技研商事インターナショナルとSPSSが分析地図情報システムを共同開発

1998年02月09日 00時00分更新

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 技研商事インターナショナル(株)とエス・ピー・エス・エス(株)は共同で、分析地図情報システム『MapAnalyzer』を発売する。価格は600万円で、Windows95/NT4.0に対応。同システムは、技研商事インターナショナルの地図情報システム『Tactician』と、SPSSの統計解析ソフト『SPSS』を統合したもので、おもにスーパーマーケットやファーストフード店など、流通業界の企業向けのシステムだという。

 



 同システムは、SPSSのベースモデルとTacticianのマイクロマーケティングモデル、MapAnalyzer、全国対応地図、道路地図、行政界地図、1km、500mメッシュ地図、ランドマーク地図、国勢調査(342項目)、商業統計(180項目)、国勢調査と事業所統計リンクデータ(34項目)などで構成されている。

 今まで専門家に依頼して行なっていた、エリアマーケティングを専門知識がなくても、手軽に分析できるのが同システムで、任意の地域の潜在消費力などの情報をTacticianから収集し、SPSSの重回帰/クラスター分析の各種統計解析によるマーケティングリサーチから、売上予測まで行ない、ビジュアル表示が可能。技研商事インターナショナルの過去の製品を購入していれば、差額を支払うことにより同システムへのグレードアップができ、地図や統計データのバージョンアップも10万円から150万円で行なう予定。また、ネットワーク機能もカスタマイズをすることで利用できる。

 発表会の席上、技研商事インターナショナル代表取締役社長小島智海氏は「より精度の高いGIS(分析地図情報システム)を開発していく予定もある。同製品は1000本の販売を見込んでいる」と述べた。また、SPSSの代表取締役社長吉富和之氏も「SPSSは今年で30周年を迎え、データ解析機能を専門家でない人でも使えるように開発してきた。アプリケーションの中で知らず知らずのうちに、自然にSPSSを使えるようになるのが理想だ」と語った。

 同システムは日本国内だけでなくアメリカなど世界への営業展開も予定されており、'98年1月には米技研商事インターナショナル社が設立されている。同席していた同社の取締役社長A.W Robinson氏も「アメリカでもビジネス・ジオグラフィックソフトの需要は高い。今後アメリカでも同システムを販売する予定がある」と語っていた。

 同システムは、国内のユーザーの強い要望により開発されたもので、とくにドミノピザを運営する(株)ヒガ・インダストリーズが積極的に導入しているという。(報道局 庄田恵美)

http://www.giken.co.jp/
http://www.spss.co.jp/

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