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パラメトリック・テクノロジー社、CV社の買収目的は大口顧客の取得

1998年02月04日 00時00分更新

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 米パラメトリック・テクノロジー社(PT)が、先日、米コンピュータビジョン社(CV)を吸収・合併した件について、同社の社長兼COOのC・リチャード・ハリソン氏が来日し、記者説明会を行なった。今回の買収は、吸収合併であり、“コンピュータビジョン”という名の会社は消滅し、これまでのCV社の活動はすべてPT社が行なうことになる。



 PT社は、『Pro/Web.Link』、『Pro/ENGINEER』など、MDA(機械系設計自動化ソフトウェア)のサプライヤーとして'85年の設立以来知られている。

 CV社は、製品およびプロセスデータ管理(PDM)、設計オートメーション(CAE/CAD/CAM)ソフトウェアの国際的大手サプライヤーとして'70年の設立以来活躍してきた。モデリングソフト『CADDS5』や情報管理システムの『MEDUSA』、製品データ管理の『Optefra』などで知られている。PT社は、CV社のCAD、CAM製品よりも、同社の大口顧客と、データ管理システムを取得するのが主な目的であったという。大口顧客には、エアバス社、ロッキード-マーティン社、ロールスロイス社、ボルボ社などがある。

 CV社の製品サポート、製品開発は今後PT社が行なうことになっており、すでに顧客にはその旨を伝えてあるという。今回の吸収合併により、CV社のセールス・サポートの人員はそのままPT社に入社したが、経営部門などで一部退社したという。日本では、1月30日付けでCV社日本法人、日本コンピュータビジョン(株)の社員は退社、PT社の日本法人、日本パラメトリック・テクノロジー(株)に2月1日付けで入社という法的手続きをとり、現在まで100名ほどがPT社に移っている。CV社の株式の引き継ぎに関しては現在手続き中で、今後整理が終わり次第発表するという。(報道局 酒寄公子)

http://www.ptc.com/

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