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米マイクロソフト社と米DECが、広範な業務提携

1998年01月29日 00時00分更新

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 米マイクロソフト社と米ディジタルイクイップメント社(DEC)は、広範な業務提携を発表した。十数項目におよぶ提携内容の中には、米DECが、米マイクロソフト社の『WindowsNT Server5.0』と『SQL Server』を搭載した64bitのサーバーマシンを他社に先駆けて販売することや、『BackOffice』の改良を協力して行なうことなどが盛り込まれている。

 今回の提携によって、米DECは『WindowsNT Server』と『BackOffice』の最新版をベースにしたサービスを、他社に先駆けて提供できるようになる。

 また、両社は、『WindowsNT Server5.0』と『SQL Server』を搭載したサーバーの開発、『Microsoft Exchange』の改良、『Internet Information Server』や『Microsoft Site Server』などの製品に米DECのコンサルティング能力を加えることなどによって、企業向けインフラ、メッセージツール、インターネットの3つのマーケットで、主導的な地位を占めることをめざしている。

 技術的な面では、WindowsNTベースで、“Symmetric Multiprocessing(SMP)”と“Very Large Memory(VLM)”に基づいた、次世代の高性能サーバーの開発を行なうことで合意、32bitCPU、64bitCPU、あるいはそれ以上のCPUを搭載したサーバーマシンが、'99年の早い時期に公開されるとの見通しを示している。

 また、『WindowsNT Server5.0』と『SQL Server』を搭載した64bitのサーバーを他社に先駆けて開発することでも合意している。

 両社は、企業の情報処理のコスト低減を図る“Lower Total Cost Ownership”サービスにおいても、協力して推進することで合意。また、米DECが販売しているサーバー『Alpha』シリーズに関しても、『WindowsNT Server5.0』が『Alpha』に適した環境を提供すること、IA-64へのシステムの拡張も含め『Alpha』サーバー関連製品の開発を継続して行なうこと、『Alpha』サーバーに適した開発プログラムを開発することなどで合意している。

 米DECは、米マイクロソフト社に、 『Microsoft Exchange』をカスタマイズするための『DIGITAL Expeditor』、サーバーのジョブ管理を行なう『DIGITAL Visual Batch』、ビジネスのプロセスを管理するための『AltaVista Process Flow』の3つのソフトを提供する。これらのソフトは、米DECのサイトから有償でダウンロードもできる。

 今回の提携内容を実現するために、米DECは、マイクロソフト関連製品の開発スタッフを、現在の1600人から'99年までに3000人に増加させる計画で、このうち1500人が『SQL Server』に携わり、残りの1500人が『Microsoft Exchange』やインターネット関連の開発に携わることになるという。(報道局 佐藤和彦)

http://www.microsoft.com/
http://www.dec.com/

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