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米ケーブルトロン、スイッチングルーターの新製品を発表

1998年01月29日 00時00分更新

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 米ケーブルトロン・システムズ社は、ワシントンD.C.で開催されているネットワーク関連イベント“ComNet”にて、現地時間の28日、スイッチングルーター『SmartSwitch Router』シリーズを発表した。この発表を受け、日本支社であるケーブルトロン・システムズ(株)は、本日、同シリーズに関するセミナーを開催。同社プロダクトマーケティング担当の山中理恵氏によって説明が行なわれた。

 ケーブルトロンは、1月14日に米Yago Systems社(http://www.yagosys.com/)の買収を発表したが、SmartSwitch RouterシリーズはYagoの技術をベースに開発することが明らかにされた。同シリーズは、レイヤー4に対応したスイッチングルーターで、機能をソフトウェアに依存した従来のルーターとは異なり、ハードウェアベースの構造をとっているところが特徴。IPおよびIPXの2種類のプロトコルしかサポートしないものの、従来のルーターと比べ、ポート単価で10分の1以下、通信速度で100倍を実現するとしている。

 同社では、通信速度が16Gbpsの8スロット搭載モデルを5、6月ごろに、32Gbpsの16スロット搭載モデルを年内には発売する予定。これらの製品は、10/100BASEのEthernet対応ポートの単価が10万円以下、GbitEthernet対応ポートのポート単価が50万円以下で提供できるという。また、WANやATM、SONETをサポートしたモデルの開発も進めており、年内には出荷すると発表した。

 ケーブルトロンは、もともと『SecureFast』など、ルーター用のソフトウェアを開発しており、スイッチングルーターとの住み分けが懸念されたが、山中氏は「SmartSwitch Routerと従来のルーターは完全な互換性を持っており、共存もできる。SecureFastの開発は継続する」と話した。また同社は、先日、米コンパックコンピュータ社による買収に合意した米DECのネットワーク部門を'97年11月に買収しており、米国以外のマーケットに力を入れることを強調した。

 なお、SmartSwitch Routerのプロトタイプは、2月4~6日に幕張メッセで行なわれるイベント“NET&COM'98”に出展される。(報道局 浅野広明)

http://www.ctron.com/
http://www.cabletron.co.jp/

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