日本電気(株)は、最先端の開発環境がそろう都内の“NECマルチメディア工房”をマルチメディア制作関係者に公開し、PC98-NXをベースにした最新のテクノロジーの展示やデモを行なった。
会場内で見ることができたのは、同社の地上波を利用した“bitcast”の受信用PCIチューナーボードや(株)インフォシティのbitcast送信用のソフト『Packager
ver2.0』、現在公開中の映画『メン・イン・ブラック』に使用されたアドビシステムズ(株)のデジタルビデオ作成ツール『Adobe
Premiere4.2』の日本語版や、『タイタニック』で用いられた米NewTek社の『LightWave
3D 5.5』の日本語版。4月発売予定の(株)インフォシティのオーサリングツール『GREEN2
for Windows ver1.0』、オ-トデスク(株)の3Dソフト『3D Studio MAX R2』、(株)フックアップのマルチトラックサウンドエディター『Samplitude
Studio 4.0』など、映像、3D、音声にわたり、最新の技術のデモが行なわれた。
今回の内覧会の趣旨として、同工房専任部長の池田敏昭氏は、「昨年までのマルチメディアコンテンツ制作といえば、CD-ROMタイトルやインターネットのホームページのコンテンツ制作を指した。今年は、bitcastなどデジタルコンテンツの配信で、映像や3Dアニメなどのニーズが増えると思われる。また今までMacintosh版しかなかったマルチメディア関連ツールもWindows版で出そろってきている。今年はWindows98が発売されることもあり、次世代のコンテンツ作りでのPC98-NXの優位性をアピールするのが目的」と語った。
同工房は、東京都千代田区にあり、'93年に設立、ソフトベンダーや映像・放送関連企業など150社が会員になっている。マルチメディア素材の作成、編集、ライトワンスCD-ROMの作成や、CD-ROM制作のためのアドバイス、マルチメディア関連情報提供など、作品制作のための環境を提供している。(報道局 若名麻里)
http://www.nec.co.jp/japanese/product/mm_kobou/index.html