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パワーソフト、PowerBuilderの最新バージョンを発売

1997年12月16日 00時00分更新

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 パワーソフト(株)は、クライアント/サーバーアプリケーション開発ツール『PowerBuilder』の最新バージョンである『PowerBuilder 6.0』を'98年第1四半期に発売すると発表した。

 発売するのは、個人および小規模ワークグループアプリケーション開発向けの『PowerBuilder Desktop 6.0』、中規模アプリケーション開発向けの『PowerBuilder Professional 6.0』、大規模分散アプリケーション開発向けの『PowerBuilder Enterprise 6.0』の3製品。

 4GLプログラミング言語で作成したコンポーネントから、“Project Painter”機能によって、PowerBuilderおよびC++オブジェクトの生成を行なえるほか、ひとつのサーバーアプリケーションで実行中の複数のクライアントセッションが、インスタント化された単一のオブジェクトを共有できるオブジェクト共有機能や、クライアントの処理要求をキューに送って順次実行し、クライアントは処理完了を待たずに次の処理が行なえる非同期処理機能、クライアント側のオブジェクトに対し、同期と非同期両方のメッセージやデータを送信できる“サーバプッシュ”機能などを搭載する。

 また、分散されたデータウインドーの同期処理として、サーバーアプリケーションコンポーネント上とクライアントアプリケーションコンポーネント上での、データやステータス情報の交換を行なえる。

 そのほか、アプリケーション実行に関する情報の収集、解析、表示が可能なトレースおよびプロファイル機能を搭載し、性能を向上させるために修正すべき領域を識別したり、ロジックのエラーを検出したりできる。

 デバッガは、条件によるブレークやステップ実行、複数枠での情報画面表示などのカスタマイズなどが可能なほか、アプリケーション実行時に、エラーが発生した場合にデバッグウインドーを開くジャストインタイムデバッグ機能も搭載する。

 データウインドーの新機能には、あらかじめアクションを定義して実行できるコマンドボタン、一連のオブジェクトをグループ化できるグループボックスなどがある。

 Webアプリケーションクライアントは、HTMLクライアント、Javaクライアント、PowerBuilderクライアントをサポート。対応データベースは、Oracle、Informix、Microsoft SQL Server、Sybase SQL Server。またODBC3.0にも対応。対応OSは、開発環境がWindows95/NT。実行環境では16bitにも対応しており、Windows3.1も使用できる。

 なお、同社は、バージョン6.0に続き、'98年第3四半期にはバージョン6.xの発売を予定している。6.xでは、作成したコンポーネントから生成するオブジェクトとして、DCOMやActiveX、CORBA、Javaに対応する予定。バージョン6.0の正式な発売日や価格などは、'98年1月21日に発表する。

 また、同社は、富士通(株)のデータベースであるSymfoWARE専用の、PowerBuilderデータベースインターフェース製品『Powersoft ハードリンク インタフェース for SymfoWARE』を本日発売した。価格は12万円。製品の使用には、『PowerBuilder Enterprise 5.0.02』以上が必要。(報道局 桑本美鈴)

http://www.powersoft.co.jp/

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