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日本シスコ、音声、FAX、データを統合するモジュールを発売

1997年12月15日 00時00分更新

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 日本シスコシステムズ(株)は、同社のモジュール型ルーター『Cisco 3600』シリーズ用の音声モジュール『NM-1V』および『NM-2V』を'98年1月5日に発売する。価格はそれぞれ18万1000円、30万8000円。

 NM-1Vは音声インターフェースカード(VIC)用スロットをひとつ、NM-2Vはふたつ装備している。E&M(Ear&Mouth)、FXO(Foreign Exchange Office)、FXS(Foreign Exchange Station)の3種類のインターフェースに対応したVICが同時発売され、価格はいずれも7万2000円。E&MはPBXのトランク接続、FXOは公衆回線やPBXへの接続、FXSは電話機やFAXへの接続を可能にする。

 NM-1V、NM-2Vは、音声、FAX、データすべてをIPネットワークに統合するもので、企業内における内線電話、FAX通信をはじめとして、H.323に準拠したパソコンのアプリケーションとの連携、公衆回線とインターネットとのゲートウェイなどに応用できる。

 西澤伸樹・マーケティング本部製品企画部部長は、「WANのトラフィックは2002年までには3倍以上になり、インターネットとイントラネットがそのうちの約半分を占めると予想される。今後、プロバイダーどうしの競合は激化し、企業もコスト効率のよいネットワークを望んでいる」と述べ、ひとつのインフラへの統合により通信コストが大幅に削減でき、効率のよいネットワークサービスが可能となることをアピールした。

 音声やFAXの質は低下しないといい、発表会のあとに行なわれたデモでは、各人が電話やFAXが問題なく利用できることを確かめていた(写真)。

 今回発表された製品は、データ/音声/ビデオを統合するという同社戦略の第1弾。常務取締役マーケティング本部長の岡本吉光氏は、「これらの製品は、たんにつながればいいだけだったインターネットが、クオリティーを重視し、商用にも使えるようになり、ついにはマルチメディアを統合するという“インターネット進化論”の最終段階へ導くものだ」と最先端の製品であることを強調した。

 また同社は、既存製品ユーザー向けの下取りサービス“テクノロジー・マイグレーション・プラン”を'98年1月より実施する。同社が既存製品を引き取り、その評価額を最新製品から値引くというサービスで、すべてのCisco製品に適用される。(報道局 浅野広明)

http://www.cisco.co.jp/index.html

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