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米Geoworks社副社長Deborah Dawson女史、『GEOS-SC』について語る

1997年12月12日 00時00分更新

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  米Geoworks社のコーポレート・マーケティング担当副社長Deborah Dawson女史が本日、同社のスマートフォン用OS『GEOS-SC』の特徴と今後の戦略について語った。同OSは、パソコン用に開発されたOSである『GEOS』の機能拡張版で、スマートフォン専用のOSとして作られている。12月10日に、三菱電機に対してライセンス供給を行なうことが発表され、他にも数社からのオファーがあるという。

 同OSは、フレシキブル・ユーザー・インターフェースにより、端末ごとに異なるユーザー・インターフェースを作ることができるので、各メーカーは製品の差別化を行なうことが可能となる。また、必要なモジュールだけを組み込むことでサイズの小型化ができ、受注から2週間でカーネルの構築が可能で、メーカーは短期間で製品開発を行なえるという。

 同社は、ハードウェアメーカーだけでなく、通信事業者にもソフトウェアを供給する。スマートフォン上の電話帳などのデータを、個人のパソコンではなく、通信事業者のデータベース上にバックアップをとったり、スマートフォン向けのホームページコンテンツの提供などのサービスを行ない、同OSを組み込んだ通信機器の利用者に対して、総合的なサービスの提供を目指すという。

 同社では、2001年には、セルラー携帯電話が世界中で2億台を超え、そのうち、75パーセントが多機能電話またはスマート・コミュニケーター(電話機能付きの携帯端末)になると予想しており、スマートフォン専用OSの『GEOS-SC』を採用した「日本でのパートナーが日本での事実上の標準になるだろう」と自信を見せている。(報道局 中山実)

http://www.geoworks.com/

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