ソニーコミュニケーションネットワーク（株）は、11月26日に幕張メッセで行なわれた“マルチメディアグランプリ'97”でメールソフト『ポストペット』が通商産業大臣賞を受賞したことを記念して、品川プリンスホテルにて謝恩祝賀会を行なった。会場には同社関係者、開発メンバーのほか、CMに登場する女子大生クマ、モモ2号も登場した。
ポストペットは、ペットが電子メールを運ぶ愛玩ペットメールソフト。画面上でクマなどのペットを育てながら、メールを配達させる。ペットによるメールのやりとりというユニークさと、ペットの愛らしさなどで注目されている。'96年の開発当初から同社のホームページで情報を配信、β版配布を行なうなど、ほとんどの情報がインターネットで手に入ることから、主にユーザー間の口コミで人気が高まっていった。同社が運営するポストペットの有料Webサイト“ポストペットパーク”の会員は現在4万人以上。先日11月27日に発売されたソフトパッケージ『ポストペットデラックス』（価格3980円）は初回ロットが発売当日に品切れになるほどの売れ行きで、現在は再プレス作業を行なっている。同社では12月末までに2万4000本を販売予定、'98年2月末までの販売目標を5万本としている。
祝賀会会場では、ポストペットの今後の展開について、開発者を代表して八谷和彦氏からコメントがあった。'98年前半はポストペットの開発初期から構想にあった“サーバー連動イベント”を実現させる時期とのことで、ペットどうしでお見合いをさせる“ポストペット
フィーリングカップル5対5（仮）”や、ペットどうしが対戦する“ポストペットファイター2（仮）”といった、ユニークなイベントの開催が計画されている。ポストペットの新バージョンの登場は'98年夏以降となり、バージョンは1.5。Windows98に対応し、メールを配達するペットに犬など4種類が追加されて、計8種類となる予定。氏は新バージョンで増えるペットのうち2種類は開発者側で決定するが、残りはユーザーから人気投票などの方法で要望を取り入れる方針だと語った。また、他国語への対応については、イギリス、フランス、ドイツからポストペットの外国語版について問い合わせを受けており、現在翻訳作業を進めているとのこと。発売時期、価格については未定。
祝賀会参加者にはおみやげとして、ポストペットのCMでモモ2号が抱いて寝ている日本酒“熊吟醸”のミニチュア瓶（中身は純米大吟醸三年古酒）が配られた。同社のこのCMは、12月から実験放送が開始されているソネットテレビ(http://www.so-net.or.jp/So-netTV/)で見ることができる。（報道局 桑本美鈴/市川美穂）
http://www.so-net.or.jp/postpet/
