アドビシステムズ(株)は、'98年1月下旬に発売される同社初のオリジナル和文書体『小塚明朝』6書体の記者発表会を行なった。
記者発表では、『小塚明朝』の製作指揮をとった小塚昌彦氏から、明朝体に続きゴシック体のファミリーを制作中であることが明らかにされた。また、Windows版小塚明朝は次期『Adobe
Type On Call J』に収録される予定。はっきりとした発売時期は未定だが、現在同社には完成に近い形のフォントがあり、発売時期を模索しているとのこと。
さらに小塚明朝は、'98年に発表される『Adobe Acrobat』次期バージョンの、ファイルに埋め込み(エンベッド)可能なフォントとなることも発表された。Adobe
Acrobatは独自のファイル形式に変換することで、元ファイルの文字間や行間、文字サイズなどのレイアウトを維持したまま電子配信を可能にするツール。ファイルを独自形式に変換する際、フォントの埋め込みができるが、これまでは同社が著作権を持つ欧文フォントだけに限定されていた。小塚明朝が発売されることで、次期バージョンのAcrobat形式のファイルには和文フォントを埋め込むことが可能になる。(報道局 市川美穂)
http://www.adobe.co.jp/