サイベース(株)は、“Sybase FORUM'97”を開催し、米サイベース会長兼CEOのMitchell
E.Kertzman氏は講演で、エレクトロニックコマースなどで今後ビジネスチャンスの増大が見込まれる“カストマ・セントリック・コンピューティング”と、それに向けたシステム戦略“Adaptive
Component Architecture(ACA)”について説明した。
イントラネットなどに対して、社内外に開放されたビジネスネットワークを同社ではカストマ・セントリック・コンピューティングと呼ぶ。ヘルプデスクや顧客自身による商品注文書の入力など、顧客とバックエンドを結びつけ、これまでの社内で閉じたネットワークに比べると、予測不可能な負荷、さまざまな端末や環境からのアクセスなどが問題点となる。
ACAは、“データベース”、“ミドルティア”、“ツール”全階層を統一コンセプトでまとめたフレームワークで、前述の問題点を解消し、パフォーマンスの向上が図れるという。製品としては、『Adaptive
Server Enterprise 11.5』が10月にリリースされている。
会場には日本サン・マイクロシステムズ代表取締役社長Jay Puri氏も駆けつけ、Kertzman氏の講演に続けてスピーチし、Javaによるカストマ・セントリック・コンピューティングに向け、サイベース社と技術・営業・顧客サービスなどで協力していくと語った。(報道局 若名麻里)
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