(社)日本電子工業振興協会(JEIDA)は、'97年度上半期のPCカードの出荷状況を発表した。それによると、輸出も含めた総出荷枚数は240万5000枚(対前年同期比11パーセント減)で、224億3700万円(同30パーセント減)となった。
枚数を大きく減らしたのはDRAMカードで、3万6000枚(同77パーセント減)。金額ではDRAMカードが3億6400万円(同92パーセント減)、フラッシュメモリカードが23億300万円(同53パーセント減)の順となった。DRAMカードの大幅な落ち込みは、ノート型PC用のメモリがDIMMに移行したことによるもの。
ただ、同期のノート型PCの出荷台数が伸びたにもかかわらず、PCカード全体が伸びなかったのは、モデムやCD-ROMを内蔵する機種が増え、通信用カードやインターフェイスカードが伸びなかったことが大きな要因と見ている。今後、56Kbpsモデムの標準化が行なわれたり、CDMA方式のデジタル携帯電話サービスが開始されれば、通信用カードの需要が高まり、とくにモデムカードは2倍近い伸びが期待できるとしている。(アスキー編集部 轟丈幸)
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