Immersion社がCOMDEXで『FEELit Mouse』なるものを発表した。これは文字どおり、“感じる”マウス。たとえばアイコンをドラッグするときには、そのアイコンの重さを感じ、ドロップするときには、まさに落とすように感じる。また、ドローソフトなどで線を引くときには、ホントに線を引いてるように感じ、Webページでクリックできる場所かどうかまで感覚的にわかるというもの。このマウスを使えば、重さ、慣性、磁力、摩擦などが感じられるのだ。開幕当初に比べると来場者はかなり減っているにも関わらず、同社のブースは今日も大盛況。みんな“感じよう”と列をなしていた。
「コンピューターはまずグラフィックから発達し、次に音が発達した。今度はこの『FEELit
Mouse』によって、感覚が発達する番である。これさえあれば、もう感覚を想像しなくてもすむようになる。もはやマウスはたんなるインプットデバイスではなく、よりソフィスティケートされたインフォメーションテクノロジーになるだろう」と、同社社長のLouis
Rosenberg氏は述べている。
氷やデニムのジーンズなどのテクスチャーが貼り付けられたWebページの上をこのマウスでなぞってみたが、氷はホントに氷のようにつるつるしていたし、デニムはあのざらざらした独得の感覚を味わえた。確かにこれに対応したソフトがどんどん出てくれば、パソコンの世界はものすごく変わるだろう。発売は来年の第2四半期を予定しており、価格は139ドル前後とのこと。
http://www.forcefeedback.com/でソフトウェア開発ツールとインフォメーションが得られる。(報道局 酒寄公子)