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[COMDEX]リムーバブルHDD戦争が激化

1997年11月20日 00時00分更新

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 MOが主流の日本と違い、米国ではリムーバブルHDDが人気だ。日本でもjazやSyquestなどが知られている。メディアの価格が高いため、広く普及していないのが実状だが、COMDEXでは低価格のリムーバブルHDDの新製品が出そろった。

 まずは、現在容量1GBのjazを発売しているiomega社。容量を倍の2GBにした新しいメディアを発表した。注目は価格で、19.95ドルと従来よりもかなり安くなっている。インターフェイスはUltraSCSIだ。ライバルのSyquest社は容量1GBの「SparQ」を出展している。ドライブが199ドル、メディアが39ドルと、これも同社の従来製品に比べてかなり低価格に設定されている。

 この2社の戦いに割って入ったのがCastlewood社が発表した「ORB」だ(オーブと発音する)。ORBは容量2.1GBのリムーバブルHDD。ドライブとメディアで約200ドル、メディア単体も約30ドルと非常に低価格なのが特徴だ。内蔵型は3.5インチのベイにすっぽり収まるサイズ。パラレル、IDE、Ultra SCSIそれぞれのインターフェイスが用意されている。発売は'98年第1四半期。

 ORBのコストパフォーマンスの良さに目を付けて、すでに電機メーカーのサンヨーが、ORBを内蔵したハードディスクレコーダを試作している。これはビデオ入力をMotionJPEGコーデックによりORBに記録するもの。ORBの1メディアに約35分録画できる。PCのシステムがベースになっており、シリアルやSCSIなどのインターフェイスも内蔵する。現行のビデオデッキのリプレイスや防犯カメラやデジタル放送の録画などの用途が想定されている。(月刊アスキー 浅野純也)

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