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[COMDEX]モトローラ・レクシカス事業部、日本語手書き文字認識・音声認識の新技術を発表

1997年11月19日 00時00分更新

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 モトローラ社のレクシカス事業部(カリフォルニア州パロアルト)は、現地時間の11月17日、米国ラスベガスで開かれているCOMDEX会場で、日本語に対応した、手書き文字認識と音声認識の新しい技術を開発したと発表した。今回、発表された技術は、必要とするメモリサイズやCPUパワーが小さいのが特徴で、 PDAや携帯電話のような小型軽量の装置に組み込まれることを意図して開発されている。C言語を使用しているため、OSやCPUからの独立性が高いのも利点である。

 同時にWindows CEで動作する中国語のバージョンも発表された。こちらの方は、すでに発売され好評を得ているWindowsで動作する「ウイズダムペン」をWindows CEに移植したもので、キーボードからの入力が困難な中国語の入力がPDAでも可能になることから、中国語圏でのPDAの普及を促進するものとして期待されている。

 Windows95上で動作する、日本語手書き文字認識のデモを試してみた。入力指定枠の中に書き込む方式だが、ある程度の続け字も認識することができる。Windowsマシンのパワーを差し引く必要はあるが、かなり高い認識能力があること実感した。

 音声認識は、話者特定で、認識語数も10~40語程度と少ないが、数分で訓練ができ、また言語を選ばない。周囲の騒音に強いのも特徴で、ショーの会場でデモを実行することができた。文章を入力するよりも、装置にコマンドを与えるような用途をねらっている。

 同社は、発表したこれらの技術を普及するため、日本やアジア方面のビジネスパートナーを募っている。(アスキー未来研究所 山下良蔵)

http://www.mot.com/lexicus/

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